東北旅2 弘前でインスタレーションを見る
青森から弘前まで1時間弱。途中から西方向に岩木山が見え、田んぼに金色の稲穂。車窓の向こうが広い。
弘前駅から20分ぐらいぶらぶら歩いて、弘前中央駅近くの赤煉瓦の醸造所を生かした弘前れんが倉庫美術館へ。
入り口の A to Z memorial dog、レンガの壁もフォントもおしゃれが、すぎる。
昨日行った県立美術館もだし、十和田にもオシャなのがあるらしいし、青森のアートシーンはオシャ度が高いらしい。
その時やっていたのは大巻伸嗣「地平線のゆくえ」というインスタレーション。
https://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/shinji-ohmaki/
真っ暗な中で見えてくる光をたどりつつ回る展示で、目が慣れないまま不思議な展示の迷路が始まる。
最初の展示は暗闇の上からストンと球体が液体なのか気体なのか個体なのかわからないものが出てくる不思議さ。ずっと見ていたい。そして青森の杉二十本の暗闇の小道へ。
後ろで送風機20台が風を送ってきて浮き上がるクロスが波のように見える、ここは海なのか、何かの生物にも見える、揺らぎを感じる展示がとても良かった。境界って何。物と視界と闇の境界がぼんやりしてくる感覚が面白い。
一方で後半は光に溢れた白い世界へ誘われる。フェルトの床に描かれた花など自然のモチーフが描かれた部屋の真ん中を観客が歩いて、日々インクが擦れていき小道ができるというもの。境界が薄れていく。
不思議な感覚で刺激を受けて満足。隣の建物のカフェとショップもいい雰囲気でしばし休憩。夜にも来てシードルとか飲みたかったよう(残念ながら翌日は休みでした)。駅に支店あり。
見終えた後、弘南鉄道で大鰐温泉に向かった。
2023年9月
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