見出し画像

あみんは待ってくれてもアミンは待ってくれない

今日、朝起きた時、こう思いました。

減圧蒸留をしよう。

蒸留というのは、化学実験における精製操作の一つです。

例えば、2つの物質の混ざった液体があるとします。

物質は、その物質固有の沸点を持っています。

そして、2つの物質の混ざった液体を加熱したら、沸点の低い物質が優先的に気体になります。

これを利用して、1成分だけを取り出す操作を蒸留といいます。

また、減圧下での蒸留を減圧蒸留といいます。

説明が長くなりましたね。

なぜ、今日の朝、減圧蒸留をやろうと思い立ったか。

それは、

私は、減圧蒸留をまだ一度しかやったことがないからです。

B4で一回やって終わりです。

これはまずいと思い、一人でやってみることにしたのです。

学生実験のTAもあるし。

さて、何を蒸留するか。

私は精製したいものを持っていませんでした。

なので、落ちていたtert-ブチルアミンを蒸留することにしました。

tert-ブチルアミンは原理合成に使うため、あっても困らないだろう、ということでチョイスしました。

さて、沸点は何度かなと思ってみて調べると、

44.5℃

うーん。

これは減圧するまでもないぞ、と思いました。

でも、学生実験の練習も兼ねて減圧蒸留することにしました。

ということで、装置を組み立てまして、tert-ブチルアミンをフラスコに入れるため、瓶を開封しました。

その瞬間、

臭ッッ!

強烈な臭いが放たれました。

久々に嗅いだので耐性が落ちていました。

まあ、気を取り直して減圧蒸留開始です。

開始して約5分。

どうも減圧されていない。

なぜだと思っていたら、リービッヒ冷却器からシューーーー、という音が

金属クリップが弱すぎて漏れていました。

さて、クリップを強いのにして今度こそ!と思ったら、

ジャーーーーー

次は引きすぎて突沸してしまいました。

これは初流もクソもないぞと思い、ダイアグラムを停めました。

やはり、減圧蒸留は無理だったか。

減圧度をもっとしっかり調節するべきでした。

結局、開放系でtert-ブチルアミンを蒸留するハメに。

なにやってんだか。

その後3時間くらいかけて、ようやく蒸留終了。

蒸留中の3時間はずっと歌を歌っていました。

ロビンソンはもちろんのこと、ここ最近ハマっているTOKIOの宙船とかも歌いました。

やはり、楽しかった!

途中で警備員のおじさんに変な目で見られました。

蒸留ビギナーには、もっと練習がいるようです。

修行します。

それでは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?