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ヘリコプターペアレント②


 みなさん、こんにちは!
前回“ヘリコプターペアレント”について、考察しました。詳細は、下記の投稿をご覧ください!

簡単に前回のおさらいです。
「ヘリコプターペアレント」とは、ヘリコプターがホバリングするように子どもを見張り、子どものやることに必要以上に関わり続ける親のこと。アメリカで生まれた言葉で、過保護や過干渉と同じ意味で使われることが多いです。

ヘリコプターペアレントとよばれる親の特徴とは?
1 子どもがすべき問題解決をしてしまっている
2 子どもがすべき決断をしてしまっている
3 子どもが失敗を体験する機会を奪っている
4 子どもに尽くし過ぎている
などが挙げられます。

子どもへの愛情が行き過ぎていることが、モンスターペアレントになる原因の1つでもあります。つまり、誰でもなりうる可能性があるということです。今回は、ヘリコプターペアレントのような親になるのを防ぐためには、どんなことに注意をすればいいのか考えていきます。

ヘリコプターペアレントにならないためには?

子どもに任せて決断させる機会をつくる

子どもに決断する機会、失敗する経験をたくさん作るということです。そのためには、子どものことを信じて任せるという勇気が必要です。
決断は、小さなことから始めてみることが大切です。「着る服を自分で選ぶ」「絵本を子どもが決める」「夕飯のおかずを考えてもらう」など、簡単なことでOKです。大事なのは、子どもが決めたことに文句を言ったり口を出したりしないこと。親の希望と違っていても、受け入れてあげてください。そうすることで、徐々に自信がついてきます。
ただ、今まで決断の機会がなかった子どもの場合、始めから自分で決めるのは困難です。その場合は、選択肢を提示してあげるのがおすすめ。「AとBとどっちにする?」と質問して、子どもに決めさせてあげましょう。これを繰り返すことで、選択肢がなくても自分で決められるようになっていきます。
このようなことは、元麹町中学校の工藤先生も同じようなことをおっしゃっていました。自分で決めないと何でも人のせいにしまいがちであるので、自分で決めて行動することの重要性を説いておられました。決断することは、責任も伴い自分事になるのです。

ヘリコプターペアレントについて理解し行動を見直そう

子どもが安心して生活し、成長していくためには、親の力が不可欠です。見守るだけでなく、手を出したり、先回りしたりすることもたくさんあると思います。大事なのは、その「加減」です。必要以上に干渉したり行動を制限したりするのは、ちょっと行き過ぎです。年齢に合っていない保護をするのも同様です。子どもが転んだとき、抱っこをして持ち上げるのか、「泣かない」と声をかけるのか、手を差し伸べるのか、このような決断の積み重ねが大事かなと考えます。
子どもの成長を見守り、自立していくための手助けをするのが子育てです。生活面での自立も必要なことですが、精神面での自立も大事です。自分の行動は、本当に子どものためになっているのか……。今と、そして将来のことを考えながら、子育てをしていきたいですね。

「可愛い子には旅をさせよ」

 子供が新たなことをやり遂げるためには、失敗をし、悔しい思いをし、成功するまで繰り返す必要があります。親が取って代われるものではありません。正しくは、取って代わってはいけないものです。
 不快な気分やフラストレーションは、その子が強くなるための必要なエッセンスです。それを親が「かわいそうだ」と回避させてしまっては、せっかくの強くなるチャンスを逸してしまっていることになります。そう、イヤな気分にさせるのがかわいそうなのではなく、チャンスをつぶしてしまっていることの方がずっとかわいそうなのです。まさに、「可愛い子には旅をさせよ」というわけです。
 やってあげた方が簡単ですよね。確かに、親が手を出した方が早いし、簡単だし、完璧なんですよね。子供の動作を見守るということは、親にとっては大きなチャレンジなんです。
 でも、親という字を分解してみてください。そこには、「立つ」「木」「見る」という文字がありますね。親業とは、まさに、「木の上に立って見る」ということ。
 「自分はヘリコプターペアレントかもしれない」と思ったのであれば、今から行動を変えてみましょう。失敗や間違いは、悪いことではありません。それは子育てでも同じです。いろんな経験を積みながら、子どもと一緒に成長していきましょう。

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