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 職員室NEXTの1月の企画会議で名前のあがった、横浜市立山内小学校校長 佐藤正淳先生とのイベントを企画する中で、「学校インスタグラム」をされていることを知った私は、「ちょっとやってみるか」と思い、と2月から早速、始めてみた。そして、今、振り返ってみると。
 
1,アカウント獲得「e_s_namikita」
 まずは、アカウントの作成。もともと、個人的にFacebookを使っていたのでここはすぐにクリア。ユーザーネームは、” elementary school namiokakita “から、短くして付けました。将来的に、海外の方にも検索してもらえるようにという思いからです。でも、実際、学校がInstagramをやっているのは、いくつくらいあるのだろう、調べていないけど、やると決めたので、前に進むのみです。
 
2,2月2日初投稿「4年生の総合的な学習の写真」
 学校で一日過ごしながら、何の写真をあげようかなと何枚か準備する。気をつけたことは、個人が特定される写真は掲載しないこと。もともと、学校だよりやHPへの掲載についての承諾は、毎年度、全保護者から了承を得ているのですが、さすがにInstagramにまで、考えは及んでいないと思うので、慎重に開始。ですが、始めて見ると、コロナ禍におけるマスク着用により、個人が特定される写真は、ほとんどないのが現状でした。
 記念すべき、第1回の写真は、4年生の総合的な学習の様子でした。どんな藩王が帰ってくるかドキドキしていました。
 
3,欲張りな自分を発見
 もともと、一日に各教室を2周りしながら、子どもたちの様子を見てきた私なので、ネタ探しには、楽しいことでした。でも、やっていくうちに自分なりに、色んな思いが次々と湧いてきました。
「保護者の方たちが、見たい知りたい情報を選びたい」
「子どもたちの楽しむ様子、頑張る様子が分かるようにしたい」
「先生の奮闘ぶりを保護者にも分かって欲しい」
「全ての学年の様々な生活場面の様子も伝えたい」
「参観日には、見られない学校の裏側を伝えたい」
「地域の方や今の学校の様子を知りたい方にも伝わるようにしたい」

4,進化するインスタ ①写真
 あれも知らせたい、これも知らせたいと気がつくと、一度にあげる写真の枚数が、5枚くらいになる日もありました。学校で会ったことがその日の食卓で家族の話題になればと思ううちに、ついつい増えていったのです。
 アップした写真を見直すと、端が切れていて、どうしてだろうと思っていたら、正方形に処理されることに気づきました。そんなことも知らなかったのですが、すぐに撮影の設定を「1:1」に直して、撮影すると解決。画角や明暗、背景にも気をつけて撮影するようになると、加工も楽になりました。

5,進化するインスタ ②加工ツール
 放課後、写真を見直して見ると、取り直したいと思うこともあるし、この写真は使えないなと思うこともありますが、切り取ったり、拡大したり、スタンプで顔を隠したり、効果を付けたり、一枚目に写真に見出しを付けたりして、少しずつ、楽しいインスタへと変わっていきました。案外、Instagramは、私の性分に合っているのかもしれないと感じてきました。

6,進化するインスタ ③メッセージ
 最初は、三行ほどだったメッセージもだんだん慣れてきて、写真ごとの説明も付けられるようになりました。内容は、私からのコマーシャルになりますが、伝えたい内容を解説しています。書くことで話のきっかけにして欲しいからです。
例  【2月4日】6年生を対象に消費者教育の授業が行われました。講師は、本校の特別支援コーディネーターで、消費生活アドバイザーの加藤徳子さんでした。消費者の権利と責任、エシカル消費、持続可能な社会のための行動、など、動画を交えながらの説明は、学びの多いものでした。感謝!
 後半は、6年生の教室で見つけたカウントダウンカレンダーです。一日一日を大切にしていこう。

7,進化するインスタ ③動画
 「あー、子どもたちの様子を写真だけじゃなく、動画でも送れたらいいのに」と思っていたら、「動画」もアップできることが分かりました。「6年生を送る会でのダンス」「雪道の通学路を登校する様子」「5年生がPCで作った発表動画」などなど。
でも、途中で切れることがあり、我が娘に相談すると「そりゃ、15秒超えてるんじゃない」と一蹴。そうか、15秒で勝負なのか、、、、。 納得。
 例 「校庭のスキー山を滑り降りる様子」

8,進化するインスタ ④ハッシュタグ
 少しでも多くの人に見てもらいたいとおもい、ハッシュタブを付けてみた。すると、やはり、読書活動のことをあげると、司書の方や本好きの方が「いいね」をしてくれたり、SDGsのことをあげると、実戦している方からの「いいね」があったり、世界と繋がっていることを実感。実は、ハッシュタグやメッセージを英語で書いたこともありましたが、今は、挫折しています。

9,フォロワーはどんな人
 フォローしてくれる人が少しずつ増えていて、今のところ、140人くらいです。保護者、学校の児童、卒業生、別の学校の先生、私の友人、「星野達郎@授業てらすさん」からもフォローをもらっています。
 コメントも時々入ります。やっぱり、フォローがあったり、いいねがあったり、反応があると嬉しいですが、見てもらい、学校の今を知ってもらえることがありがたいです。

10,日本の学校を広める
 JICA海外協力隊でホンジュラス共和国に派遣され2年間学校で活動したり、中国やアメリカ、イギリス、フィンランドなどの海外の教育事情を学んだりする中で、日本の教育活動の素晴らしさを知るとともに、特異性にも気づくことができました。
 また、ここ数年で、日本の教育活動は、ICT機器の導入や、コロナ禍での授業や行事、働き方改革など、大きく変わってきています。同じ日本人でも、知らないことも多いと思います。
 だからこそ、普段の学校の教育活動の様子を発信していくことが大切だと感じています。

11,やってよかったInstagram
 Instagramは、校内の「いいことさがし」だと思っています。Instagramを見た人が、「ほっこりする」「子どもたちを応援したくなる」「こんな学校はいいなと思える」「思わずにっこり笑ってしまう」そんな内容にしていきたいと思っています。
 そのためにも、学校経営をしっかりしていくことが不可欠です。今日現在、投稿数が75件、フォロワー数145人です。「0」だったものが、Instagramを始めたことでできた人とのつながり、大きな財産です。
 よろしければ、一度ご覧下さい。さあ、次は、何をアップしようかな。

大賀重樹

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