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ゴールデン・リバー

なかなかよかった。
人生はヘヴィで望みは大抵かなわない。それでも人は理想や希望を追い求めることをやめられない。

主演はジョン・C・ライリーとホアキン・フェニックス。それから、ジェイク・ギレンホールとリズ・アーメッド。いわゆる名優というか、渋い俳優がそろっていて演技力にはまったく不安がなかった。

ライリーとフェニックスが、シスターズ兄弟という二人組を演じる西部劇。ふたりは「提督」から依頼された仕事をこなしていくのだが、リズ・アーメッド演じるウォームという化学者を殺せという指示を受ける。ギレンホール演じるモリスがウォームと接触して、シスターズ兄弟に引き渡すことになっていた。
しかし、モリスはウォームの理想に共感して、ともに逃走してしまう。シスターズ兄弟はそのあとを追い、最終的には追いつくが、いろいろとあって、結局は彼らと行動をともにすることになる。ウォームは薬品を川に流すことによって、黄金の位置を特定するという方法を編み出した男だ。たしかにうまくいくのだが、薬品が強すぎて大事故が起こってしまう。

ストーリーとしても面白いのだが、個人的にはそれぞれの人間像がきちんと掘り下げられている点がよかった。この映画のいいところは善悪があいまいであるところと、登場人物の人生が二転三転するところだ。人生とはそういうものだな、と納得できた。
個人的にはホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、出番は少ないがクリスファー・ウォーケンというお気に入りの俳優が観られたのもよかった。

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