2021年6月16日の朝日新聞より(1)

「やさしい日本語」考

(真鍋弘樹) 言語学者・庵功雄〈(日本で暮らす外国人の子どもたちは)遅くとも高校卒業時に同年代の日本人と同じ日本語レベルに達していないと、付加価値の高い職業につけない。〉〈現代でも、難しい熟語や外来語を使う方が教養があるとみられがちですが、表現や論理構成の分かりやすさに価値を置く方向が望ましいと、私は思います。〉

 去年『うた新聞』さんの「短歌想望」の欄の連載で書かせてもらったテーマの一つ。いよいよ社会の前面に出てきた印象だ。短歌の言語が急速に口語よりになった時代背景の一つと考える。

 文語口語以上に、この記事で取り上げられた、「やさしい日本語」の基本的な考え方に、強く惹かれる。ユニバーサルデザインの言語版とも言えるだろう。

2021.6.17.Twitterより編集再掲