2021年5月2日の朝日新聞より

「廃墟 朽ちゆく美しさ」

(西田理人)旧摩耶観光ホテルが国の登録有形文化財に決まったニュースを扱った記事。惹かれたのは(山崎聡)の〈廃墟の美しさと自然とは、切り離せない関係にある。「過去や未来へと向かう直線的な時間と、四季をめぐる循環的な時間。さまざまな時間意識が錯綜して、廃墟美が成り立つ」〉という部分。引用は美学者・谷川渥(あつし)の発言より。おそらく著書『形象と時間』よりの引用。たしかに四季をめぐる時間は循環的と捉えられる。時間に対する今までと違う見方を得た。

2021.5.2.Twitterより編集再掲