『うた新聞』2024年2月号
①大辻隆弘「自己志向的な「の」」
『まひる野』1月号の北山あさひの時評から終助詞の「の」について考察した文。北山が「の」に「困難に立ち向かおうとする女性の意思」を読み取ることに同意し、なぜ「の」にそうした働きがあるかは、自己志向的だからと分析する。
〈三枝令子は「話し言葉における文末『の』の機能」のなかで、文末の「の」の起源を、以下のような格助詞「の」の準体言用法のなかに見出している。〉
〈文末の「の」は、このような準体言の「の」の進化形である。〉
体言化、か。だから状況