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バンブーハウス、老舗グッチの底力

ブランド創設100周年で企画された体験型エキジビション、行ってきました
場所は
旧川崎家住宅、大正15年の豪商が建てた木造二階建て邸宅、今回この為にグッチサイドで大規模な手入れが行われたらしい

ここ数年インバウンドで土地が高騰、街が様変わりし
趣ある京町家、邸宅が取り壊され
短絡的収入になるコインパーキングに!の
悲しい光景が多々あり
地元京都の抑止力の無さ、に呆然としていたものだ

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そんな中
ヨーロッパの老舗メゾンによる
京都町家の再生、美意識のプライドというか
懐の深さを見せてくれて目から鱗でした
100年続いてきた底力は伝統に対するリスペクトにあるんだ、と
気がついた

入り口にある洋室はフランク・ロイド・ライト風

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竹をカーブさせ、艶やかに磨き上げハンドルにする技術がフィレンツェの職人によってGUCCIバッグの象徴として展示
それに呼応する日本の竹工芸家のインスタレーション作品が数点置かれていて見応えがありました
龍のようなうねりのある大作

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そして
奥の蔵で上映されていた短編映画、
グッチのディレクター
アレッサンドロ・ミケーレと映画監督フローリア・シジスモンテイによる作品、メイキングも込みで興味深く拝見した
服のコレクションでは
乗馬用装身具から始まった要素が随所に折り込まれ
ジョッパーブーツや鞭、ヘルメットを小道具にグラマラスなラインを魅せてくれた

手に持っているのは煌びやかなラインストーンの心臓モチーフのクラッチ



「絶え間ない再生を生み出す呼吸の祭典、自然が生み出す力とそこに充満する生命の息吹を讃える」
ラストシーン白馬も登場して
貴族御用達だったルーツに思いめぐらせ
幻想的な演出に、ブラボー!!と心の内で叫ぶ

最後に竹について
茶室をリノベーションにあたり

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禅の故事にちなみ「上下に存在する竹の節のように独立した自我を持ちながら差異を認め合うという精神」が全ての人間が自分らしく生きる世界を目指すGUCCIのビジョンと呼応している、と記してあり


廃れない老舗のアティテュード、
素晴らしい!と感心した。

日本では偏ったお年寄りの男性の
政治家が居座って息が詰まり
未来が見えない中GUCCIの
短編映画に出てくるモデル達は
白色、有色、ジェンダー多種多様な人達で構成されていて観ているだけで
ワクワク気持ちが高揚した

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日本の和文化や伝統に対するリスペクトも感じられて
自分には遠く関わりの無いファッションと思っていたGUCCIがグッと身近なものになりました

#gucciAria
#bamboohouse
#kyoto

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