見出し画像

DOB

村上隆もののけ京都
@京セラ美術館

私が村上隆氏を認識したのは以下のトピック

2008年、オークション大手のサザビーズにて、代表作の一つ「マイ・ロンサム・カウボーイ」が16億円という高値で落札され話題に。

京都に於いての大博覧会、あまり期待せずに観覧した、が
意外な部分にフォーカス、気づきがあって良かった
彼は元々は日本画専攻だった事、先人達にリスペクト踏襲しつつここに至っている軌跡。

阿吽の仁王が出迎え
光琳の花オマージュ
洛中洛外図
四神の内の玄武

桁違いの資金投入されてるスケール感の展示で
色々圧倒的だったが
キャプションを読んで氏の独自性や核心部にシンパシーを覚えた

化身、自画像アイコンと言われる「DOB」のキャプションから浮かび上がってきた氏の核心部

DOB
色使いが凄い
DOB
不思議の森のDOB

”1993年、村上隆は当時発売されたばかりのアップルコンピュータで友人オペレーターの手を借り
約一ヶ月かかってDOBを生み出し、それは大衆文化と現代アートをつなぐものとして、日本社会の幼稚さや戦後日本の「モドキ文化」、消費文化の中で大量に生産されるキャラクターなどに言及。
DOBは時代の変遷と共に様々な形でデフォルメ、変容増殖を続けていき、村上が提唱した日本の伝統絵画やアニメ、漫画へと続く平面性と戦後日本の階級のない社会的文脈とを関連させる「スーパ-フラット」概念を体現するかのような存在とも言える
中略
村上は、日本のキャラクター文化が発展し世界を席巻した訳は敗戦国の悲哀を抱えた日本人の魂の震えが共感を呼ぶ、のだと言います
村上のキャラクターもまた世界が疫病や戦争などで不穏に変化してゆく兆しを捉え形象化した現代の「もののけ」たちなのかもしれません”

ここを基軸に彼の作品を見ると全て合点が、腑に落ちるというか
世界で評価される人たる所以だと。

風神雷神
お花籠
龍の絵
ふるさと納税限定トレカの絵
日本画の技術、箔が使われている
VUITTONコラボの巨大モニュメント

またメイキング映像を流していて
広大なアトリエ、いや工場でおびただしい数の若いスタッフが働いていて
雇用を生み出し経済を回しているリーダーですげーって感服した。

最後のキャプションでお金が足らなくて
ふるさと納税やらを学びまくった談、
労苦の痕跡も記述してあってアーティストであるまえに人間臭い部分も見えて親近感が浮かんだ

スケール桁違い日本人のひとりですw

会期が長いので(9/1迄)皆さんも足を運べる機会があれば!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?