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「不白は茶の湯における守破離を、 守 下手 破 上手 離 名人 のように下手・上手・名人の…
今年は随分とはやい時期に桜が開花して、一体どうなることかと思った。といっても、仲間内のお…
「茶杓は、利休作のものでした。銘は、三斎が「命トモ」と付けたのでした。あるとき、三斎が茶…
《春の雪忽ち(たちまち)溶けぬ水菜畑 鈴鹿野風呂(のぶろ)》 「二月初めの立春から季語の…
「〈翁〉は、舞台演劇として進化し今に至る能(古称「猿楽の能」)とは別の起源をもつ芸能で、…
《初釜のはやくも立つる音なりけり 安住敦(あつし)》 「初釜の最初の音、その音に心が弾ん…
「試筆 新年に初めて毛筆で字を書くこと。書き初め(大辞林より)」 初めて筆で文字を書いたのは祖父のところでだったように思う。自分にとって馴染みのあった絵筆の扱いと勘違いして、祖父の大切にしていた書道の筆の扱いはめちゃくちゃだった。なのに祖父は周囲が驚くほど怒りもせず、小さくため息をひとつついただけで、「初めてなら仕方ない」と言った。 その後、自分が書道を習うようになるまで随分と時間を経たが、それでもやっぱり、ことあるごとに祖父の様子を思い出す自分に気づいた。毎月の茶道雑誌
「地謡 隔る雲の身を変え、仮に自性を変化(へんげ)して、一念化生の鬼女となつて目前に来…
《蒲団(ふとん)着て寝たる姿や東山 服部嵐雪(らんせつ)》 「芭蕉の門下の嵐雪が活躍した…
今年も残すところ数日となり、なんだか気忙しい感じがする。「とにかく落ち着いてみたい時は…
《紅葉(もみじ)にてまた花をやる桜かな 松永貞徳(ていとく)》 「この句、つまり真っ赤に…
今月も茶道雑誌を読もうとお茶の準備をする。落ち着いた趣の表紙を見ると茶道雑誌がお稽古場に…
《われら皆昔十九や秋の暮 高柳重信》 「居酒屋あたりで十九歳のころを話題にして盛り上がっ…
「《窓形(まどなり)に昼寝の台や簀(たかむしろ) 松尾芭蕉》 「窓形(まどなり)は窓のそばに、「昼寝の台」は昼寝をするための寝台だ。その寝台に「簀(たかむしろ)」、すなわち竹で編んだ敷物を敷こう、というのである。」 茶道雑誌 河原書店 2022年 八月号 『京都発・季節の言葉(四十四) 昼寝 坪内稔典』より 《窓のそばにある昼寝用の場所に竹で編んだ敷物を敷こう》、心地の良い昼下がりの景色が目に浮かぶような気がしてくる。穏やかだけれど、眠りに落ちていくようなまどろむような