マガジンのカバー画像

茶道雑誌

33
茶道講座・京都発季節の言葉・茶会記…お茶のこと満載でお茶のバイブルともいえるような茶道雑誌から、毎月、心に響いたところを御紹介。ここを見るとその月の茶道雑誌の響きが感じられます❗️
運営しているクリエイター

#写真

鴨川の景色に思うこと ー茶道雑誌三月号を読みながら ー

《遠景に桜近景に抱擁す 鈴木六林男(むりお)〉 「はんなりという新季語 この句から連想する…

今年の桜を見送って思うこと ー茶道雑誌 3月号の表紙を見ながらー

今年は随分とはやい時期に桜が開花して、一体どうなることかと思った。といっても、仲間内のお…

茶道雑誌 2月号『戦国武将たちの茶の湯 第五十五回 生方貴重』より

「茶杓は、利休作のものでした。銘は、三斎が「命トモ」と付けたのでした。あるとき、三斎が茶…

茶道雑誌 2月号 『京都発・季節の言葉(五十)春の雪』より

《春の雪忽ち(たちまち)溶けぬ水菜畑 鈴鹿野風呂(のぶろ)》 「二月初めの立春から季語の…

茶道雑誌 2月号

茶道雑誌とお茶を用意する。めちゃくちゃ寒くて雪がちらつくような日と、柔らかい窓越しの日差…

茶道雑誌 1月号『京都発・季節の言葉(四十九) 「初」の力』より

《初釜のはやくも立つる音なりけり 安住敦(あつし)》 「初釜の最初の音、その音に心が弾ん…

茶道雑誌 12月号 『京都発・季節の言葉 (四十八)』より

《蒲団(ふとん)着て寝たる姿や東山 服部嵐雪(らんせつ)》 「芭蕉の門下の嵐雪が活躍した元禄時代に、京ではいちはやく綿入りの掛け布団が登場した。そして、私たちが普通に使っている蒲団、すなわち敷き蒲団と掛け蒲団のセットが関西では普及した。でも関東とか九州では掛け蒲団はあまり使われずもっぱら夜着(よぎ)(かいまき)が使用された。これは綿を入れた大型の着物で、それを着て寝るのが普通であった。江戸者の嵐雪は夜着の使用者だったが、彼は京に来て、夜着と違う掛け蒲団に感動したのだ。その感動

茶道雑誌 11月号 『現代語で読む[不白筆記]第12回』より

「この道でもっとも悪い事は、我慢と我執です。上手な人をそしり、初心の人を見下すのは、あっ…

茶道雑誌 11月号 『京都発・季節の言葉 (四十七)』より

《紅葉(もみじ)にてまた花をやる桜かな 松永貞徳(ていとく)》 「この句、つまり真っ赤に…

茶道雑誌 10月号 『[京都国立博物館]特別展 京に生きる文化 茶の湯』より

「岡倉天心は、著書『茶の本』のなかで、茶道が日本の社会や生活のなかかあら生まれた文化であ…

茶道雑誌 10月号 『京都発・季節の言葉 四十六』より

《祇王寺はわが墓どころ露どころ 高岡智照尼(たかおかちしょうに)》 「つまり、「墓どころ…

茶道雑誌 10月号

茶道雑誌10月号。今月も郵便受けに届いた茶道雑誌の袋を開ける。茶道雑誌の表紙を先生のお宅で…

茶道雑誌 9月号 『お茶の愉しみ』 より

「今の自分の日常生活からいうと、お茶は非日常な時間と空間かもしれません。それでも、メリハ…

茶道雑誌 9月号 京都発・季節の言葉(四十五)より

《われら皆昔十九や秋の暮 高柳重信》 「居酒屋あたりで十九歳のころを話題にして盛り上がっている。でも、時は「秋の暮れ」なのだ、さびしさが皆の胸の中というかその座に漂っている。そう、季語「秋の暮れ」はさびしさを本位とする。しみじみとさびしさを味わう、それが「秋の暮れ」の情緒である。」 茶道雑誌 河原書店 2022年 九月号 『京都発・季節の言葉(四十五) 秋の暮 坪内稔典』より 昔、19歳だった頃を懐かしんで盛り上がれる仲間と一緒にいる景色が思い浮かぶ。色んなことがあったよ