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課題は現場にある。 週報vol.06

いよいよ6週目。
研修期間も終わりに近づき、野球で例えると8回の裏でしょうか。
個人的なことですが、今週も花粉に悩まされました。
5月後半なのにおかしいですよね。どうやらハウスダストの可能性が、、、
家の掃除を怠ったからですね。
この家に住み始めて掃除しただろうか、、、生活力のなさは智頭に来ても変わりません。

さて、今週の課題はこちら!

インプット課題

課題図書
 1 マルセル・デュシャン全著作
 2 グレイトフルデッドのビジネスレッスン
 3 ジョンレノン play boy インタビュー
 4 知性の限界
 5 方法序説 デカルト
 6 省察 デカルト
 7 大富豪の仕事術
 8 お金のむこうに人がいる
 9 斎藤一人 一日一語
 10 白洲次郎・正子の食事
 11 なるほどデザイン
 12 イチからつくるコーラ

音声コンテンツ
 X-Power 四次元肉体進化(進むところまで)

課題映画
 ハンナ・アーレント

アウトプット課題

  1. 智頭の家で料理をして振る舞う企画

  2. モンクリ販促プロモーション企画 提案02

  3. ZERO to ONE の問いに答える
    「ほとんど賛成する人がいないような大切な真実とは、なんだろうか?」

最初は、インプット課題から気になったものピックアップします。

映画『ハンナ・アーレント』

『夜と霧』『自然権と歴史』『アドルフに告ぐ』『イェルサレムのアイヒマン』から続くナチスとユダヤの課題もいよいよ最後となりました。
この映画、実際のアイヒマン裁判の映像が使われています。
アイヒマン被告が検察や裁判官からの追及に、正面から反論していて驚きました。
ほぼ死刑確定という中で、あれだけ自分の主張を明確に伝えることがどんなに苦しいことであったか。
この映画は「情熱と客観」という相反するテーマが裏にあります。
ハンナ・アーレントの親友であるハンス・ヨナスと、元恋人でありながらナチスに傾倒したハイデガー。
この二人が見せる情熱と、一貫して客観的であろうとしたハンナ・アーレントが対照的に映ります。
ハンス・ヨナスを「敵」として描いている一面もありますが、あくまでハンナ・アーレント側の映画であることを忘れてはいけません。
そして、映画では描かれなかった「ハンナとハイデガーのその後」「ハンナとヨナスのその後」「ハイデガーとヨナスのその後」についても背景知識があるとより楽しめました。
5月は「ナチス月間」(危険な会社ではありません」でしたが、この先もっと深く掘っていきたいです。
『大衆の反逆』はヒトラーが参考にした本であるとの話もありますし、この機会にハンナ・アーレントの著書やハンス・ヨナスについても読んでいきたいですね。

斎藤一人 一日一語

不登校の頃読んだことある気がするんですよね。
これは令和版でしたが、読んでいくとどこか自分の思考の原点のような懐かしさがあって楽しかったです。
とにかくポジティブなんですよね笑 びっくりするくらいに。
いくつか気になった言葉を。

うんうん、本当にその通り。でも忘れていたこと、当たり前だけどみんなできていないことって多いですよね。
令和時代、いい時代になるって、本当にそうですよね!不安を煽るとみんな食いつきますけど目の前の生活だけを見たらどんどん良くなっていくばかりです。このくらい自由気ままでいいのだってことですね。

お金のむこうに人がいる

今回ダントツ一番面白かったです。
「なんで紙幣は使われるようになったの?」「お金をコピーしたらなんでいけないの?」「お金を払う人が偉いの?お金が偉いの?」という単純な疑問から始まり、お金の本質をわかりやすく教えてくれる本書。
私たちは誰かの労働にお金を使っている。だからお金の向こう側にはたくさんの人がいるんだよ、という本当に本当に本当に!!大事なことを教えてくれます。
社会人になると、積み立てNISAとか、投資とか、ローンとか、、、色々とお金の話がつきまといますがまずこの本読めよ!!と全力でおすすめします。

デカルト 方法序説 / 省察
知性の限界

今回最も重たいデカルトでしたが、知性の限界に登場するヴィトゲンシュタインとの関係性を見れば結構面白いです。
すごくざっくりいうと、
デカルトは方法的懐疑で、全部のことを懐疑して一つずつ消していきました。今ここにあるものが本当にあるのか、、、いやこれは夢の可能性が捨てきれない!よしダメ!みたいな感じでしょうか、、、
一方ヴィトゲンシュタインはこれを批判します。
過去から未来に至るまでの全てが夢だとしたら、夢と現実の区別がつかない。つまりこれは現実である。という至極真っ当な論破を仕掛けます。
なんせヴィトゲンシュタインは「語り得ぬことについては沈黙せねばならない」と言った人ですから、抽象的なことなんて全部疑似問題に過ぎないということですね。
デカルトももうちょっと詳しく読んでいったらもっともっと楽しめそうです。
今後数年の宿題ですね。

大富豪の仕事術

7年後のゴールを決めて逆算しながら目標を決めていくというのが面白かったので考えてみました。

  1. 葬式で言ってほしい言葉を想像する

  2. コアバリューを見つける

  3. 7年後に達成したいゴールを設定

  4. 1年後のゴールを設定

  5. 今月の目標→今週の目標→今日の目標を設定する

こんな感じ

一方、ゴールをお金にするとなんともワクワクしないことに気づいてしまい、、、

ざっくりとこんな目標を立ててみました。
日本を変える企画屋ってなんだよって感じですけど、それはどうでもいいのです。
とにかく日本を変えるくらいの企画屋になろうとしたら今年は智頭を変える企画屋にならないと、ということがわかりました。
ほんのちょっとだけ目の前の霧が晴れていくみたいで楽しかったです。
これ、またやりたいですね。

音声コンテンツ
 X-Power 四次元肉体進化(進むところまで)

なかなか尖りのある面白さがありました笑
「フィーリングは100%正しい」というのはその通りだなと。自分の健康は自分しかわかりませんよね。

その他のインプット課題

マルセル・デュシャン全著作
彼の作品の前後で芸術の歴史は変わったと言わしめたマルセル・デュシャン。
前提、常識から全部疑ってかかるというのは、とても参考になります。

グレイトフルデッドのビジネスレッスン
戦略的即興という面白さですね。なんでも自分たちで小さく始めてみるというのは参考になります。

ジョンレノン play boy インタビュー
「ぼくたちは20代じゃないから、20代にはなりえないし、聴衆も20代にはなりえない」
「16.17.18なら男同士が一緒に住んだり、アイドルを持っていたりしていいさ。でもそれが、40になっても同じことをしていたら頭の中はまだ十六ってことになる」
というなかなかパンチの効いた笑 もっと読みたい本です。

白洲次郎・正子の食事
ちょっとしたお客様のために作ったちらし寿司が、みたことないくらい豪華で笑っちゃいました。
白洲次郎・正子さんは、美味しいものをただ「うまい」と言って食べていたというのが、なんとも面白かったです。食事ってそれでいいんですよね。うまいものをうまいといって食べるのが一番な気がします。

なるほどデザイン
デザインの本だけど、プレゼンの本でもあり、伝え方の本でもあるという。
一番伝えたいことに焦点を絞ってスポットライトを当てるという考え方、デザインは参考になります。

イチからつくるコーラ
コーラ、作ってみました!笑
意外と簡単に、美味しくできましたよ。

アウトプット課題

智頭の家で料理をして振る舞う企画

智頭町のどこかのキッチンを借りて、料理を作る。そしてそこに住む人たちに振る舞ってくる。期限は1週間。
これまでの課題の中で一番、頭を抱えました、、、

家で一緒に料理を作ることで、智頭のリサーチをしたりそこまでたどり着く交渉力が求められているのかなと、企画の意図を考えたりしたんですけど、なかなかうまくいかず。
そもそも、なぜこの課題が出されたのか。裏側にある意図を考えました。
1. 料理を作って振る舞う過程で、智頭のリサーチをする
2. 交渉力を鍛える
3. 制約のある中で、段取りを学ぶ
とはいえ、誰かの家で料理を作らせて欲しいというお願いは人生初でした。
どう頭を使ったらいいのか、どうアプローチするのがいいのか、悩みました。

FBとして島田さんに言われたのが、
例えば実務の中で『10万円渡します。明日から1週間ベトナムに行って智頭町のPRをしてきてください』と言われるかもしれない。
そうなればベトナムに行って、住む場所を確保して、1週間生活しないといけない。
今回の課題も同様に、制約がある中で形にするための訓練である。
1. 制約の中でどうやって切り抜けるか

町の人たちにお願いするには、あらかじめ関係性を築いておく必要があるかもしれない。「ask」してみる必要があるかもしれない。
最初から無理と決めつけるのではなく、もっと多くの人と関わって欲しい。
2. 関係性を大切にする

プランナーとして仕事をする中で、机の上だけで企画してほしくない。
企画するには、実際にやってみること、作ってみること、そこで得られる手触りが必要な瞬間がやってくる。
3. 身体を動かして企画する

FBを受けて。
机の上で企画していては何もわからないということです。
これからプランナーとして仕事するにあたって、実装する力は当然求められます。
関係性を予め築いているか、JVアライアンスでもありましたが「ask」してみることができるだろうか。
一軒だけ、料理させてくれるところが見つかりまして、木坂さん特性チャーハンを振る舞ってきました。

めっちゃ美味しいと言ってくれました!それだけで嬉しいものです。
智頭の話も盛り上がり、やはり課題は現場に落ちていると感じます。机の上だけではダメ、、、これは今週の大きな学びです。

『ZERO to ONE』の問い
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

以外と難しいんですよねこのお題。
最初に考えたのは、
1. 多くのことを知っておいた方がいいと言われるが、
 本当は何も知らない方がいい。
2. 理不尽は経験すべきと言われるが、

 そんなものはない方がいいに決まっている。

島田さんのFBでは、
ほとんどの人が否定したり、業界の常識とは真逆のことをやる。
その考え方があると、全く新しいものを生み出すことができる。
思考のトレーニングとしてやってみて欲しい、とのこと。

この二つ、結構賛成しそうな人多いですよね。
考えるというよりは、本音で思っていることをすぐ答える。
具体的に答える、くらいが良さそうです。そこで、、、
3. 映画をつくるには映画をたくさん見なければならないと言われるが、
 本当は映画は見ないほうがいい。

というあまり人には言いたくない本音を書いてみました。
その業界を敵に回すくらいのことをできるかということなんですかね。

モンクリ販促プロモーション_02

3つの企画を提案しました。
島田さんのFBでは
「この企画は誰が喜ぶのか?」をもっと意識してほしい。
誰に向けた企画なのか、その顔が浮かんでこない。
これから、全く使ったことのない商品のプロモーションをやるかもしれない。ターゲットとはかけ離れている企画があるかもしれない。
そのときに、自分の机の上だけで考えていると、想像力が欠けてしまう。
具体的に、誰がどう喜ぶのか、その納得感がほしい、とのこと。

その顔を明確に想像できない形になっていまい、、、悔しい結果になりました。
やっぱり机の上で企画していると、相手の喜ぶ顔が想像できないんですよね。
課題は現場にある。
作ってみる、やってみる、使ってみる、外に出る。
これは説得力になります。

クライアントの考えていないことを、プランナーは考えないといけません。
クライアントが無意識に「これはできないだろう」と思っていたことに光を当てないといけません。
どうしても、根本から変えてしまおうというのが直らず、
もっと軽く、気軽に考えるのがいいのかもしれません。

自分の本音の中にヒントは必ずあります。
前提をひっくり返すのが前提と、聞いたことがあります。
相手が考える正解を一度疑ってみる。
実際にやってみるということですね。
文字で書くと簡単だけど、難しい!!

淘汰圧をもっともっとかけないとですね。
全部吸収してやるくらいで頑張ります。

総括

僕は完璧な人間じゃないとすごくすごく思うんです。
冒頭でも言いましたが、生活力は皆無ですし、料理も掃除もなーんにもできません。
仕事の中にも、今は無理をした方がいいこともありますし、無理をすると壊れてしまうところもあります。
適切に無理をして、適切に甘えることができたら、いいんですけどね。
やりたいことはやりたいと、厳しいことは厳しいと、辛いことは辛いと、言えるようになったらいいですね。
そうやって自分の本音を理解して、そこに抗うのか、従うのかは決めたらいいと思います。
もっと自分の手前にあるものに正直になりたいとおもうこの頃です。
病んでいるわけではないです笑
病んだときはまた言います。そのときは、ビッグマックを頬張りながらラーメンでも啜ってやります!笑

もっともっと、高く大きなところを目指して。
また来週!

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