二十六/レージフリーク

「世話んなったな、拓也」
 響は助手席のシートベルトを外しながら言った。
「うん。本当にいいのか?」
 仄かな憂いを浮かべた拓也に微かに白い歯を見せてほくそ笑んだ。
「あったりめえだろ。いつまでも指を銜えて見てると思ったら大間違いだ」
 そう零しながら鼻で笑い、心配そうに見つめる親友の肩を軽く叩いた。

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2,676字
オリジナルBL小説です。全30章。完結済み。 18禁につき、ちょっと過激な描写もあります。

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