十七/レージフリーク

「響、出て」
 麗次は半身を起こした響に手をかけた。それは、夢のような一夜の終わりを告げているかのようだった。
 響の瞳が揺れた。目を細めインターホンの前に立つと、カメラに映る淳を見つめた。忙しなく辺りを見回しては、時折カメラに視線を移す。その落ち着きのない様子に、覚悟を決めて発した。

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3,110字
オリジナルBL小説です。全30章。完結済み。 18禁につき、ちょっと過激な描写もあります。

天才ボーカリスト高階麗次の愁いに魅かれたモデルの響。 しかし、初対面でいきなり敵意を向けられてしまう。 彼は繊細な外見とは裏腹に予想外の「…

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