十二/レージフリーク

 暗闇の中。時計は深夜の一時を指している。麗次はベッドの上で膝を抱え、携帯電話の画面をぼんやりと見つめていた。
 着信履歴に残る響の名前。指を何度も発信ボタンに乗せては外し、両膝の間に顔を埋めた。
 響は眠っているかもしれない。仮に出たからといってなんと言えばいいのだろう。さんざん迷った挙句、とうとう発信ボタンを押した。

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1,813字
オリジナルBL小説です。全30章。完結済み。 18禁につき、ちょっと過激な描写もあります。

天才ボーカリスト高階麗次の愁いに魅かれたモデルの響。 しかし、初対面でいきなり敵意を向けられてしまう。 彼は繊細な外見とは裏腹に予想外の「…

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