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もやっとして晴れない日もある

二日酔いのせいだろうか、なぜか昼過ぎまで“居場所がない”という気持ちに取り憑かれた。
青臭く感じてあまり好きじゃない言葉 だ、なんて思っていたけれど、これを口に出す人はこういう気持ちなのか…と、落ちて行く気分の中、ようやくわかった気がした。

ちょっと色々あって、このところ家の中での居心地が悪い。
心に引っかかるモノやコトがあるままでは、お酒を飲んでいてもさほど楽しくもない。昨夜は仲良くしている友人と飲んでいたのに、孤独な気持ちが心に居座った。

何にせよ、気分転換が必要。と外に出たら近所のおばあちゃんに話しかけられた。立ち話をしていたら、なぜかしら少し気が紛れた。
隣の町で用事を済ませ、本屋で立ち読み。猫特集の棚に地域猫のための(?)募金箱があったので、そっと100円を入れ、こだまさんの“ここは、おしまいの地”を購入。
正しく丁寧な文体と、ヘビィな内容が不思議にマッチしていて、なんとも面白い。
こんなにも重い内容をここまで軽快に書けるのは、人に刃を向けないタイプの人だからか、根底に流れる“血”のおかげか。読むうちに心がどんどん軽くなっていった。

みんなそれぞれに色々大変。

私の大変は、押しつぶされるほどのものじゃない。
その大変には形はない。
自分の中にもやっと居座っているだけだ。

家に閉じこもって、捗りもしない仕事を黙々と、悶々と、やり続けたのがいけなかった。
こういうときは、やっぱり外に出るのが良いんだね。ちょっとした変化も出会いもある。

今日はおばあさんと、本に救われた。
もしかしたら私が募金した100円が、どこかの猫を救うことになるかもしれない。
そうなるといい。

#日記
#エッセイ

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