製剤の種類

以前私の仕事である製剤研究について紹介しました。
剤型(薬の形)の種類について今回書いてみようかと思います。
*私の専門だった経口製剤に限らせていただきます
 注射剤とか外用剤とかはわからない・・・

錠剤

錠剤(じょうざい、tablets)とは、有効成分または有効成分に賦形剤等を加えたものを圧縮形成などの方法により一定の形に製した固形の製剤である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%A0%E5%89%A4#:~:text=%E9%8C%A0%E5%89%A4%EF%BC%88%E3%81%98%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%96%E3%81%84%E3%80%81tablets%EF%BC%89,%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%80%82

ウキペディアさんから引用しました。
皆さんよく知っている薬の形ですね。
素錠(コーティング等をしていない、ただ粉末を圧縮しただけの錠剤)やフィルムコート錠(コーティングをして色などをつけた錠剤)、糖衣錠(甘いコーティングをした錠剤)なんかがあります。

チュアブル錠

チュアブル錠は,咀嚼して服用する錠剤である.

日本薬局方 製剤総則

チュアブル錠は錠剤の1種でそのまま飲み込まず、噛み砕いて飲む錠剤になります。
あまり馴染みはないような気がしますね。
日本では主流ではないのかもしれません。

口腔内崩壊錠

口腔内崩壊錠は,口腔内で溶解又は崩壊させて服用できる錠剤である.

日本薬局方 製剤総則

口腔内崩壊錠も錠剤の1種で、口の中ですぐに崩壊する錠剤になります。
これは割と日本ではメジャーな剤型ですよね。
高齢者でも飲みやすいので、患者さんに優しいものですね。
ただ外国ではそこまで求められていなかったりします。

粉末

顆粒剤

顆粒剤は,粒状に造粒した経口投与する製剤である.

日本薬局方 製剤総則

この説明ではわからんですね・・・

粉末よりも粒径の大きい粒、特に粉末を固め大型の粒に成形したもの[1]。本項で詳述する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%86%E7%B2%92

ウキペディアさんの方がわかりやすいかも。
ざっくりいうと、粉末(片栗粉とか小麦粉を想像してもらうとわかりやすいかも)を少し大きくして「粒」にしたものって感じですね。
うーんと、コンソメとか顆粒状のもの売ってますね。
サラサラーと流れて使いやすいやつです。

散剤

散剤は,粉末状の経口投与する製剤である.

日本薬局方 製剤総則

散剤は顆粒より細かい、粉の薬ですね。
これ以外にも細粒っていうのもあるんですが、イメージ的には、粒子の大きさが
顆粒>細粒>散剤>粉末
って感じですかね。

カプセル

カプセル剤は,カプセルに充てん又はカプセル基剤で被包成形した経口投与する製剤である.

日本薬局方 製剤総則

カプセル剤はまぁよくあるやつです。
でもカプセルも一応2種類あって、硬カプセルと軟カプセルがあります。

硬カプセルはよくマリオが投げてるやつです。
ドクターマリオか・・・
赤と白で描かれたりするやつですね。

軟カプセルは、名前の通り、ぐにゃぐにゃのカプセルです・・・
とでも言うと思いました?
軟カプセルも硬いです(矛盾w)。
軟カプセルはゼラチンとかで固めたもので、よく見る魚の油(DHAとかEPA)が包まれているカプセルですね。

液剤

経口液剤は,液状又は粘稠なゲル状の経口投与する製剤である.

日本薬局方 製剤総則

経口液剤はこんな感じですね。
液剤とシロップ剤って別項目なんだ・・・知らなかった。

シロップ剤

シロップ剤は,糖類又は甘味剤を含む粘稠性のある液状又は固体状の経口投与する製剤である.

日本薬局方 製剤総則

いや、甘いだけww
ほとんど液剤と同じじゃんって思うんですが・・・
この辺もあまりよくわからんです。

ドライシロップ

シロップ用剤は,水を加えるとき,シロップ剤となる顆粒状又は粉末状の製剤である.ドライシロップと称することができる.

日本薬局方 製剤総則

これはシロップ剤の仲間らしい。
元々粉末が入っていて、服用前に水を入れて、液状にする感じ。

その他

ゼリー

経口ゼリー剤は,高分子ゲルを基剤として用いた一定の形状で流動性のない,経口投与する製剤である.

日本薬局方 製剤総則

あんまり馴染みないかもしれませんが、ゼリー状の薬もあります。
今では、薬をゼリーに包んで飲むというものもありますが、そうでなくて元々ゼリーの薬ですね。
子供たちとかも飲みやすいのかな?

フィルム

フィルム製剤はあまりいい説明がなかった。
口の中で溶ける口腔内崩壊錠のフィルム版って感じですね。
まだ製剤総則に載っていない感じなので、メジャーな剤型ではないのかな。
ただいくつか実際に売られているはずなので、ちょっとずつ浸透はしているのか。

うすーいぺらぺらのフィルムを口に入れて、そのまま溶かして(溶けて)飲む感じの薬になります。

こんなもんにしておこう。
次回はそれぞれどのくらい薬があるか記載しようかな。
あでゅー。



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