54.宗教の問題

宗教はなかなか難しい。 

同じものを信じる人たちが集まることは各々のマインドとしても人生においても良いことだと思う。
ある種の一体感や仲間意識が生まれ、みんなで良い方向にという考えであればなんら問題ない。

しかし問題なのはそこに家族やお金といった様々な要素が絡んでくることである。

安倍晋三元首相の事件があって以来、信者二世が話題になっているが、家族といえど他人を巻き込んでしまうのは宗教の難しい部分だと思う。

自分が信じるものにお金を使いたい、誰かにこの素敵な思想を広めたい、信仰が深ければ深いほどそういった気持ちは強くなるはずである。

また二世のように子供の頃からその考え方や信仰が良いものと言われ続けると、信じて疑わなくなる。実際どの宗教に関しても二世は沢山いると思う。

そこで大人になって改めて「これは違う」と感じたのが今回の旧統一教会の二世問題なのだと思う。

違うと思った時にその気持ちは大切にするべきだし、宗教から抜けることも本来は自由であるはずで、宗教によって生活や人生が破綻してしまうのであれば本末転倒である。今回そこに救済措置がありそうなのは良かったと思う。

安倍晋三元首相が亡くなってしまったのは非常に残念だが、この事件から多く宗教が話題にあがって、今まで表に出てこなかった問題が見えてきたように思う。

日本は様々な文化や宗教が混ざりあっているからこそ、良い部分も沢山あると思う。日本では仏教でもクリスマスを楽しめるし、カトリックでも初詣は可能である。
複雑な世の中になればなるほど人生の状況はバリエーションが様々で、今頼りたいものもその時々で違うかもしれない。
他人を介さず、各々が信じたいと思った時に信じられるものがあればいいなと思うし、本来はそれが宗教なのではないかと思う。
それはイエス・キリストかもしれないし神様かもしれないし、または著名人や会社の上司の場合もあると思う。

宗教には歴史的な拝見も沢山絡んでくるはずなので、いつかその辺も知りたいと思う。

CHIZ カリン

統一教会、最大100億円国に預託案 被害救済の原資に:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE053KJ0V01C23A1000000/

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