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誇りの冷蔵庫

うちのメイン冷蔵庫は20年以上前に買った。子供が小さい時に、たくさんのお絵描き、シールが貼られている。

「いたずら描き」という言い方はしない。
羽仁もと子さんが一世紀前に「悪戯(おいた)ということ」に書かれたように、子どもは大真面目にしていることで、これを「いたずら」だと思ってやっているわけではない。

真剣になっているものを、大人が「悪戯、悪戯」と言うと、自分が一生懸命していることの否定になって、子どもの内面が歪んでいく…その通りだと思う。

よちよちしている頃は、描いているところに親がしっかりついてあげなければならない。ペンなどで目をついたりしたら大変だもの!

子供が描いているところをそうやって見ながら、ここは好きなだけ描いてもいいところ、これは大家さんのものだから、描いてはいけないところをだんだん教えていくと、子どもは賃貸には全くお絵描きせず、シールも貼らなかった。

私物には、「あれ?いつの間にこんなところまで」というほど、それはそれは隅々まで描きまくり貼りまくりの熱意、夢中のあとが見られた。

しばらくのものだものね。この2度とない時期を大事にしてあげたい。


↑食器棚の細い枠に貼られたきゅうりのシール。これを貼るのにちょうどいいスペースだと思ったんだろうね。
うんうん、そうやって有効利用を学んでいくんだと嬉しくなった♪

でも、文章にするのも不快で本当に腹立つけど、世間には、電車やバスの窓の取手などに噛んだガムやゴミをきっちりと挟み込んだりして、まるで自分は「賢い」とでも思ってるようなのがいる。。。どうしたら、「それは全く違う」とわかるんだろうか。
まともに話が通じるような相手じゃないのかなと思う、、


子どもを抱えて電車に乗った時、すれ違う人が私の頭を見ている気がして、ふと電車の窓に映る自分を見たら、頭に「アジ」のシールがついていたことがある!
きゅうりのシールのシリーズで、実写の鯵シールが頭に貼ってあった。
そういえば、出かける前に、子どもが私の頭をニコニコと触ってたな😅

子どもの三大本能の一つ、「シール欲」!(今決めた)
どんな変なシールでも、シールならとにかく見た瞬間に、すぐ剥がして貼らないと気が済まない「シール欲」旺盛な頃は誰でもあるし、それは正常な発達だと思う。

前に、同じマンションの親子さんが遊びに来た時、母親が「見ていられない」と、この冷蔵庫の子どものお絵描きを消そうと、テーブルの布巾でこすっていたことがあって、「何してけつかんねん💢!」と飛び蹴りはしなかったけど、すごい驚いた。。
人の子どものお絵描き勝手に消すなよ!

「子どもがそこらじゅう拭いても消しても汚すばっかりでストレスで。。」と、疲れたようにその人は言っていた。

お絵描きが「汚れ」か、、

そりゃストレスだろうね。。。私だって、私物でもお絵描きされたら困るものはある。
そういうものは、そもそも子どもの手の届かないところに置ければそれが一番だし、例えば冷蔵庫に描かれるのが嫌なら、先の賃貸のように、これは困るというものと、「親を煩わせる」じゃなくて、お絵描き、シールの大事な時期を尊重する気持ちを持って、「これは大丈夫」という、思う存分できる場所を用意して、ついてあげると、親も子どもも幸せなのに‥

はじめから親を困らせようとする子供なんかいないもの。小さな子どもはみんな、誰よりお母さんが好きだもの。

この冷蔵庫は、私の子どもがここで育った何よりの証。
この冷蔵庫が不具合になるまで、なるべく長く使えるといいな。

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