![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117870833/rectangle_large_type_2_557335756b8f6f01cad5a5eebe24bf10.jpeg?width=1200)
菊の季節と大久保・西郷
高校は、汽車とバスの通学だった。電車じゃなく、まだディーゼル列車だった。
シートは二人掛けが向かい合わせのタイプで、決まった時間に、決まったメンバーで、決まった車両に乗る高校生などが我が物顔で占領してしまうことが多く、とても息苦しかった。。
長い椅子が対面の現在の電車は、あの「つるみ」が幅をきかす空気になりにくくていい。
高校の帰りのある日、列車がホームに入り、始発駅で待ち時間が結構あって、空いてたので、ホッとして席に座った。
すると、駅員さんが車内のポスターを剥がしていた。
あっ‼️あれは‼️…
大河ドラマ「翔ぶが如く」の二人が、福井県の菊人形祭りのモデルになっているポスター‼️
これ、捨てられるんだよね、どうしよう、どうしよう…
思いきって、「あ、あの、それ、もう捨てるんでしたら、もらえないですか?」と、バクバクしながら声をかけてしまった。
駅員さんは「えっ?」と驚いて、でも「ああ…いいよ」と、丸めようとしていたポスターを渡してくださった!
お礼を言って、ものすごくドキドキしながら、人に見られないようにしまった。
当時、大河ドラマはジジイの見る「時代劇」で、女子高生が見てるとは、とても言いにくいものだった。
家でも見るのが大変だった。。欠かさず見るのは無理で、かなり穴だらけでストレス多かったけど、今よりずっと深刻な大河ドラマを、うるうると隠すように見ていた。
若き日の堤真一さん演じる、矢崎八郎太、好きだったな~
とてもピュアな青年…
翔ぶが如くの最終回は、矢崎八郎太の残した赤ん坊を、西郷隆盛の妻、いとが子守唄をうたい、あやしながら歩いていて、その姿を、カメラがずーっと遠く引いて行って、現代の鹿児島を天からのぞむ形で終わった。
思い出すだけでうるうるしてしまう
思いがけず私の部屋にやってきた吉之助さぁと一蔵どん。
いや~、あの時は嬉しかった!
でも、それから20年くらい、いつの間にかこのポスターのことも忘れて、どこにあるかもわからなかった。
自分の持ち物の目通しをするうち、これを見つけ出して、「ああそうだ‼️こんなの持ってた‼️懐かしい~」と、とっても嬉しかった!
それからは、菊人形、重陽の節句あたりのこの時期に、毎年飾るようになって、15年くらい経つ。
やっぱり毎年嬉しい♪
西田敏行さん若いな~
鹿賀丈史さん、綺麗だな~❤️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?