見出し画像

映画「不能犯」に救われた話

前に今くらいの季節、具合が悪くて、不安からというより、「これは入院しなければならない何かの気がする」と、ピンと来たことがあった。

その時の入院について、前に書いた記事


疑ったのは癌。
そうなら、次の受診までに色々考えなきゃ‥と、色々考えているうち、上映中の松坂桃李の「不能犯」を見に行こう!と思い立った。あの映画、私は謎解きものかと勘違いして見に行ってしまい、怖かった〜〜、、
まあでも、面白かったし、物静かに綺麗な言葉を話す松坂桃李は、ほんとに怖美しいこと…

「五寸釘、打たれたことあります?」

そう言って、松坂桃李の握った指の間から放射状に五寸釘が飛び出るシーンの迫力は、今思い出してもゾクゾクする!

ストーリーはそんな深くないけど(失礼)、あ、でも、松坂桃李が人を殺すんじゃなくて、登場人物が、自分の内にあるもので勝手に自爆していくというのは、深いと思った。

その後、大学病院に行って、やはり癌の疑いがあると言われ、検査が必要ということで、その中で一番怖かったのが、1時間くらいかかると言われた、首のリンパ節生検。

横たわって緑のシーツを被って、局所麻酔で首を切開していく‥
これが、もう、どうにも怖くて感触が気持ち悪い!!!ダラダラダラダラ、嫌〜な汗が流れる‥
緑のシーツの下で、何も気をそらせるものがない!これで1時間!…いっそ気を失ってしまえたらと思うけど、できない
思わず「先生!」と声を出してしまいたくなるけど、そうしたところでどうする?せっかく麻酔が効いているのに、先生の手を絶対止めたくない!むしろ1秒でも早く終わって欲しい!
どうする?どうしよう!と思っていたら、なんと松坂桃李が降りてきた!

この、すごく怖い状況が、あの映画に合ったんだと思う。癒しものみたいのって、こういう時、余計腹立つというか悲しくなるというか、役に立たんような。
そうだ!不能犯は2時間あったんだから、思い出していれば1時間終わる!!!
もう必死にすがりついて、あの大画面を脳内再生していたら、「終わりましたよ〜」と、緑のシーツが上がって、明るくなった!

あれは嬉しかったな〜(泣)

その後、検査結果は癌ではなく、入院治療のおかげでみるみる良くなり、退院してから、テレビでAOKIの楽動スーツの桃李さんを見かけて、不能犯見て良かったな〜と改めて思い、「命の恩人です!」と、おかげで字も書けるまでに回復したことを、松坂桃李さんに手紙を書いた^^

菅田将暉のラジオで、桃李さんが「すだぎおう」というアホなコーナー(失礼)作った時、学校でサーカムフレックスという記号(^)を習った小2の子どもが、「サーカムフレックス、しょうかん!りゆうは、名前がかっこいいから。それだけです」という投稿をしたけど、ボツにされたことも手紙に書いた(笑)

笑ってもらえてたら嬉しいな〜♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?