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コロちゃん

さる11/20(月)、実家のコロちゃん(♂)が亡くなった。
18歳(人間年齢88歳)。老衰。
幼少時からずっと手がかからなかった彼らしく、眠るように息を引き取り、穏やかな最期だった。

在りし日のコロちゃん。今年の春頃まではまだ丸い体型で元気だった。
抱っこ大好きな甘えん坊だった。

コロとの出会いは私が独身時代、まだ実家に住んでいた時。
隣人宅の軒下で野良猫が子猫を生んだと聞いたが、警戒しているのかなかなか姿を表さず…(母猫はとても慣れていた)やっと見つけたときは母猫の陰に怯えるように隠れていた。が、母猫が私に懐いているのを見て安心したのか、少しづつ出てくるようになった。ついには、私の帰宅を待つようになり、仕事から帰ると2匹そろって出てきて、家まで先導してくれた。小さな体で、時々後ろを振り返りながら…
て、ここまで書いてもう泣いてる。ダメだw

結局、隣人宅の軒下より、うちの庭のほうが居心地が良かったらしく、母子そろって、庭に置いた発泡スチロールハウスに住むようになった。
とにかく賢い子だった。夏になると隣の庭との間にある大きなクヌギの木の下から羽化するセミが出てくることに気がつき、まさに羽を乾かしているその時を狙ってしとめて…何匹も見せに来てくれたorz
そうして1年ほど庭に住み、庭猫時代に去勢手術も済ませたのだが、ある日、近所の犬が脱走してうちの庭に入ってきて、コロちゃんと鉢合わせになってしまい、驚きのあまり失踪。3日後に無事帰ってきた。それから心配で家の中に入れた。母猫ことメアリーは、親しいママ友?猫が同じく庭に住んでいたため、生涯庭猫で、2年前同じく老衰で亡くなった。

家猫になってからは、それまで母猫と1:1のひとりっ子だったにもかかわらず、先住猫とも争うことはいっさい無く、どころか、その後拾った子猫たちを可愛がり遊び相手になり、白くてコロコロした体型にふさわしい、まさに天使のような子だった。家の猫はみんなコロちゃんのことが大好きだった。私も、実家でともに暮らしたのは2年くらいだったが「世界中の猫がみんなコロちゃんならいいのに」と心底思っていた。…うちの猫らが手がかかりまくるので余計にな…
人間にしても猫にしても「手がかかる子ほど可愛い」とよく聞くが、やっぱり手がかからないほうがいいにこしたことは無いと思う。私は今、猫飼い歴30年余にして、おそらく1位の美猫を飼っているが、そのぶん、手のかかり具合も1位で、はっきり言って容姿なんて二の次だとしみじみ思う。
きっと人間もそうなんだろな…イケメンと付き合ったことはあるけど、一緒に住んだことはないから、知らんけどw

左上から時計回りに、コロ。チー(7歳没)。ミー(10歳没)。胡ぼん(6歳没)。
胡ぼんはゴミ捨て場に捨てられていたのを拾った当初より足が不自由で、同じく幼少時足が不自由だった「くるねこ大和」の「胡ぼん」ちゃんと同じ名前にした。一度は寛解したものの結局6歳で骨肉腫を発症し虹の橋へ🌈

少し話がそれたようだが、そんなこんなで、自分より後から生まれた猫たちも見送り、いつしか彼も、病気ではなく老衰で自然に弱り痩せ衰え、ご飯を食べられなくなって1週間、水も飲めなくなって3日で、生物たるものこうあるべきと言えるような自然な最期を迎えられたことが救いだ。こんな、他に類を見ない性格の良さで最期苦しんで亡くなるなんてありえんし、やっとられんからな。
動物を飼っていると先に看取らなきゃいけないのは宿命である。そして、そうあるべきだと思う。母が元気なうちに先に逝ってくれなきゃ困るからね。
姉ちゃん(私w)のネイルがたまたまコロちゃん模様だったのは運命だよきっと。私がそっちに行ったときに爪を見てすぐに見つけきれるかな。

派手な色のネイルをしていることのほうが多いのにたまたま。
猫みたいな柄だな〜と思っていた。


去る8月に先輩猫のハナちゃんが19歳老衰で亡くなったのだが、その時から、車で迎えに来てくれて樹木葬永代供養してくれるペット霊園にお願いしている。母が骨壷を見るのが辛いらしいので。

結局これで、ピーク時8匹居た実家の猫は、クロちゃん(9歳♀)とナナちゃん(5歳♀)の、2匹だけになってしまった。
ナナは母以外の人間にまったく懐いておらず、私が来たら隠れるし、
というわけで最低でもあと15年は母に元気で長生きしてもらわなきゃ困るのでした。

子猫時代のナナちゃんと遊んであげているコロちゃん。

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