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児童労働の現状

話は、
日本の戦後から始まりますが。
自分の世代の方は、
「脱脂粉乳」の支給をご記憶あるでしょうか?
あの支給は、
ユネスコの活動だったことを、
ずっと後の年齢で知りました。

田舎だったあたりでは、
「農繁期」になると、
学校を休んで田畑の手伝いをしていたような。
これは、両親の頃の世代だろうか?
自分は、4人姉妹なので。
長女の姉は自分を、
次女の姉は妹を背負って、
子守りをしたことがあります。
こうして、
家族という構成がとても重要な役割だった時代も。

さて、
タイトルの話ですが。
児童労働の撤廃は、2025年が目標に掲げられています。
知らなかった現実。
日本に輸入されているカカオ豆の7割以上は、
西アフリカのガーナでの、
児童労働である事も大きな課題だそうです。
この度、
JICA(国際協力機構)が、
日本のカカオ関係者向けに企画されたツアーに同行された編集委員の方の話。
ガーナの都市クマシから車で2時間30分ほど。
アハフォ州南部の小学校では、
2023年10月から、児童の出席数が増加。
何故かというと、
日本のあるNPOと現地のMGOで進める
プロジェクトでの、
給食や学用品の支援が実現したからとか。
地域の「子供保護委員会」では、
教育の重要性を両親に伝え、
制服や運動靴も支給されたことで、
ほぼ毎日通えるようになった。
お母様は、
子どもたちの様子を見ていて、
安堵したり、微笑んだり。
しかし、
カカオ栽培の話になると、
顔を曇らせる。
温暖化の影響なのか、
降雨のパターンが変化して、
3年前から収量が落ち込み、
肥料や農薬が買えないのだとか。
そして、
現在もカカオ生産には、
77万人の児童が従事しているという数字も。
多くは、貧しさに起因している。
首都アクラ市内では、
政府、国際機関、JICAが、
児童労働を減少させるプロジェクトを発表。
計画に沿って、
共同する柱としてのコミュニティの存在も。
目標は、
子どもの保護の理解と規則。
モニタリング機能や学校環境の整備。
このようなことが、
児童労働を減少させ始めている。
良い仕事を得るためには、
教育が必要であることを説得する。
カカオ豆作りは、全て手作業になる。
日本のチョコレートは安すぎるのだろうか?
こんな風に結論づけられていた。

自分は、
朝歩きの時に、
カカオ86%のチョコレートを一粒口に入れて、
そして歩きに行く。
とても複雑な気持ちになった。
こんな年齢になっても、知らない事も。
でも、
こんな年齢になっても、知ることのできる現実。
自分には何が出来るのだろうか?
一粒口にする時に、
心の中で「ありがとう」と、
思うことは出来る。
感謝の気持ちを持つ事もできる。
「どこそこのチョコレートは美味しい」
そんな時、
ガーナの人たちを思うことは出来る。
2025年には、
多くの子どもたちが、
学校へ行く事ができますように。
祈ることは出来そう。

物価が高尚している今。
ただ単に、
「高い、高い」
そんな風に思えない現実を、
キチンと見つめられる心で生きていたいから。
ありがとうございました。

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