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宮崎駿監督作品&ジブリ作品まとめ

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記事一覧

[アニメ映画感想] 魔女の宅急便:魔女が降り立ったのは現実の世界だった

魔女の血を受け継ぐ主人公の キキは、魔女として生きることを選択し、よその町で1年間の修行をするために13歳の満月の夜に故郷を旅立った。 都会にあこがれる彼女は、大きな街にやってくるんだけど、人々はなんか冷たい。 見知らぬ街でぽつんと孤独にしてると、パン屋のおかみさんに届け物を頼まれた縁で居候させてもらえることに。 そんで、キキは空を飛ぶ力しかない自分がこの街で何ができるか考えた末に宅急便を始める。 という感じで、魔女のお話なんだけど、やたらとリアルなのだ。 思春期の

[アニメ映画感想] 火垂るの墓:自分の常識が通用しない世界はすぐ隣にあるのかも

ジブリの高畑勲監督作品です。 戦争で身寄りが無くなった兄妹が二人で生きて行こうと思ったお話。 なるべくネタバレしないように書きます。 これから見る若い世代の人に向けて。 兄の清太は14歳。妹の節子は4歳。 父は出征中。神戸の空襲で母を失い、身寄りがなくなった二人は親戚の叔母さんを頼り居候をすることになる。 最初はわりと親切にしてくれた叔母さんだったが、だんだんこの兄妹に対する態度がきつくなっていく。 叔母さんのひどい仕打ちに耐えかねた清太は幼い節子を連れて家を出、近くの

[アニメ映画感想] となりのトトロ:深読みしてはいけない気がする物語

トトロを見たことがない人でもキャラクターを見てトトロと認識できるくらいには知名度があると思う。 だけど、どんな話かは知らん…という人もいるでしょう。 この記事は、トトロの存在は知っているけれど、…どういう話? という人向けに書いています。 まず概要から。 『となりのトトロ』の舞台は昭和30年代前半の日本。主人公一家が田舎へと引っ越してくる。 主人公のサツキは12歳の小学生、妹のメイは4歳。 二人の母親は病気で入院している。 父親は学者で時々東京の大学に教えに行っている

[アニメ映画感想] 天空の城ラピュタ:空から女の子が降って来た

みんなが「バルス」と言いたくなるやつ。 全く見たことない人にとってはバルスって何やねん…と言ったところではあるだろうけど、これを説明すると盛大にネタバレになるので言いません。 この記事は、『天空の城ラピュタ』を一度も見たことがない人に向けて書いています。 それだったら見てみようかな、と思ってくれたら嬉しいです。 『天空の城ラピュタ』は宮崎監督のスタジオジブリ作品第一号です。 ラピュタというのは、ご存じの方も多いと思うけれどスウィフト著『ガリヴァー旅行記』に出てくる空飛

[アニメ映画感想] 風の谷のナウシカ:植物の発する毒によってじわじわと滅亡していく人類の前に降り立ったひとりの姫様のお話

テレビでも何度も放送されているので見たことのある人も多いかもしれないけれど、これは一度もナウシカを見たこと読んだことがない人向けの記事です。 『風の谷のナウシカ』は宮崎監督の代表作の一つではありますが、ジブリ作品ではありません。 ジブリができる前の作品なんですね。 当時はまだ実績の少なかった宮崎監督の作品として、原作のないものはダメと言われて、先に漫画の連載が始まり、その途中で映画化されました。 この漫画、12年をかけて完結に至り、映画はそのほぼ冒頭の部分と言えるような

[アニメ映画感想] ルパン三世 カリオストロの城:シリーズの中でも異彩を放つ一本

宮崎駿監督の映画初監督作品。 カリオストロ公国が製造しているという幻の偽札を追って、大いなる謎が明かされて行く物語。 『カリオストロの城』はそれまでのルパンシリーズのテイストとはちょっと違っていて、かなり後の宮崎監督ワールドに近い雰囲気があると思う。 巷では本作品のヒロイン クラリス人気がすごいんだけど、同性の私からすると、やはり峰 不二子がめちゃかっこいいわけで。 宮崎駿版の峰 不二子はいやらしすぎず、なんかめちゃかっこいいのだ。 そんなかっこいいお姉さま不二子と、汚

[アニメ感想] 未来少年コナン:何十年経っても色あせない、人類はこれでいいのか?という問い

宮崎駿監督が全話の演出を担当した、実質的な監督デビュー作。 その後の監督作品の原型ともいえる要素が満載なのだ。 舞台は最終戦争から20年経った西暦2028年…。 久々に、この物語の設定を確認してびっくり。すごい未来の話かと思ってたんだけど、結構もうすぐじゃん…。 コナンの世界での世界戦争は2008年に勃発している。 そして、コナンは2016年生まれ…なんとうちの息子と同じ歳なのであった。 このアニメが放送された時には2028年なんて超未来って感覚だったのかもしれない。