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【企画応募:うたスト】徒花

彼女を初めて見たのはその時だった。

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『徒花』

数えきれない涙の波に呑まれ
遥か彼方へ流されていく今を重ねる
遠い街の記憶に

渇いた身体が憶えている 過去の甘い香り
蜘蛛の糸のようにまとわりつき 愛を掠め取る

求めて 求められて 求めて
カラのグラス満たして
応えて 与えて また求めて
ウソのユメを語った

誰彼となく肌を重ねる
街に 夜に ココロに
がらんどうの湿った喘ぎが鋭く響いた

思い出の住人が奏でている失われたメロディ
続く音が聴こえることはない 都会の残夜に

セピア色で染まった世界に
あなたひとり 残して
歩む道 さいはてのそのまた果てに咲いた徒花

海のように広く深い空の底に吸い込まれそうになる
沈んでいく過去の記憶がただ優しい

もう二度とは戻れない日々に何を求め彷徨う?
寄り添う優しさもぬくもりも愛も すべていらない

数えきれない涙の波に呑まれ
遥か彼方へ流されていくあなた重ねる
遠い街の記憶に

溶けて散った徒花

ジユンペイさん のこちらの曲からイメージした物語の一場面を描いてみました。

歌詞や曲調から、どことなく昭和を感じて、さらにダークファンタジー的な物語が思い浮かびました。
こんな感じの絵はいかがでしょうか。

☆ジユンペイさんのYoutubeチャンネル登録もヨロシクね☆

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2022/3/14まで作品募集中の『うたスト』では、用意された課題曲からイメージした物語を募集しています。
私も2曲、課題曲で参加しています。

このように、小説じゃなくて写真・イラスト・短歌・俳句・アンサーソングなども可ですよ。

ぜひ、自由に創作のネタにしてみてくださいね。

募集要項はこちら

▽ ジユンペイさん


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