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広陵高校監督【ここまで見ている】中井哲之監督の凄さとプロ野球選手から慕われる理由

2年連続神宮大会準優勝を果たし、春夏合計40回以上甲子園出場を誇る名門校広陵の指揮官~中井哲之監督~について紹介したい。

先日中井監督は還暦を迎えた。60歳となり多くのプロ野球選手が中井監督のもとに駆け付けた。還暦パーティーは盛大に行われた。中井監督なぜここまでOBやプロ野球選手から慕われるのか。今回は私が広陵高校3年間で中井監督の下で教わったことや経験談からそのことについて深く考えていきたい。

中井監督は行動も言動も伴っている素晴らしい監督

おそらくこの記事を見つけられた方は広陵高校に興味がある方や中井監督についてもっと知りたいと思っている方なのではないだろうか。私が語れる範囲ではあるが本音で話していきたいと思う。

見出しにあるが、中井監督は行動も言動も伴っている素晴らしい監督であることは間違いありません。

  • 控えを本当に大切にしているのか

  • 広陵高校の『ありがとう』の意味

  • 一人一役全員主役の言葉の意味

この3つのトピックについて経験談を元に深堀し、最後になぜ中井監督は人は惹きつけ、さらにはプロ野球選手から慕われているのか考察していきたい。

中井監督は控えを本当に大切にしている監督

中井監督:『ウチのように部員数が多ければ、ベンチに入る人数より、裏方に回る子の方が明らかに多いわけです。3年間控えをやり通した子が『広陵で良かった』『中井の下でやれて良かった』と思ってくれる指導をしていかなければいけないとも思っています。』

よく控えを大切にしていることだったり、ベンチ外の選手に対しての熱い思いを言葉にされる監督です。その言葉は本当に思っているからこそ言葉に出てくるものなんだと私は思っています。

中井監督は控えを本当に大切にしている監督です。控えの裏方に徹する行動を本当に事細かに見ています。

私にはこのようなエピソードがあります。
新チームになったころ(2年の夏~秋)のお話です。私達は夏の広島大会準決勝で負けて早めに夏の練習、ハードの練習試合に取り組んでいた時の話です。

私は広陵で底辺レベルで下手くそでした。もちろん練習試合にも出ることより観戦している方がほとんどでした。でも私は少しでもうまくなりたいと思い、野球ノートをつけて広陵のレギュラーメンバーの分析や相手チーム分析や配球の傾向、送球タイムや足の速さなどストップウォッチもって計ったりしていました。

私から見て全員うまい選手で、勉強や参考になる選手ばかりでした。そのため自分たちの選手に本当に興味が湧いて毎日データを蓄積。楽しく分析していました。

練習試合もたくさんこなし、選手たちの傾向や弱点やいい所などがわかってきていました。私はミーティングでこのデータを分析結果をミーテイングで選手たちに夜伝えました。

するとコーチや監督にはミーティングをすることなど伝えていなかったのですが、私がチームのために分析してその結果を共有したことがコーチや中井監督が知っていたのです。

私は次の日の朝に練習前のミーティングでみんなの前で呼ばれて普段褒めなない中井監督から『よくチームのために頑張ったな。』と頭をポンポンと触り褒めていただきました。

私はその行動が認められて秋のリーグ戦で一度だけ背番号『19』をいただいて広陵公式戦のベンチメンバーに入りました。

監督やコーチからの外からではなくグランドの中からも野球の試合をみて何かを感じてほしいそんな願いがあったと後から聞きました。

私のような全く戦力にならない選手でも広陵のベンチ入りメンバーになることができました。その1回しか背番号をもらったことがありませんが、このような粋なサプライズができる監督で、頑張ったら報われることや、見ている人は見ていることが分かった貴重な経験だったと思います。

広陵にはこのような控えやベンチ外だけどチームから必要とされた選手でベンチ入りを果たした選手は何人かいます。入学した時や言い伝えなどで何度か耳にしました。他の有名な話は入学したらわかると思います。

ベンチ入りメンバーを部員内の投票で決めることも広陵高校の特徴です。私たちの代では甲子園メンバーに選ばれたけど、自分がベンチに入るより後輩がベンチ入りしたほうが将来の広陵のためになると思い、背番号を断った同級生もいます。

このように広陵高校で野球をすれば広陵高校のために自分が何をできるのか。広陵が勝つためにどうすればいいのか考えて行動ができる選手が数多くいます。このような考え方になるのは広陵の『魂』というか『伝統』というのか広陵高校の中井監督の元で鍛えられないとわからないものをだと思います。

少し話は脱線してしまいましたが、私達の代では広陵高校は夏の甲子園で準優勝しました。

甲子園期間は本当に大変でそのことも中井監督は重々思っていたそうです。

私たちはレギュラーメンバーとは違う生活(ホテルなども違い、ご飯も弁当生活)をしていたことを知っておりバスで準優勝後返ってきたときには控えの選手を見て本気で…

\\ここまで約2000文字//
この文章10000文字越えで中井監督や広陵高校のすばらしさを体験談を元に解説しています。興味のある方はぜひ1読ください。

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