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言葉たち(詩)


言葉のクラスは学級崩壊

高嶺の言葉に思いを馳せて
ため息ばかりつく言葉

修辞を巡って対立し
睨み合って止まない言葉

この頃ちょっと疲れていて
心と距離を置きたい言葉

いつもそわそわ落ち着かず
席を立ってうろつく言葉

誰もセンセには目も向けず
めいめい好きにやっている

しかしそれでは授業にならぬ
あの手この手で前を向かすが
忽ち言葉たちの目は死んで
机をガタガタ揺らしだす
言葉はすっかり黙り込み
無言を盾にそっぽ向く

ああもういいや、知りません
そう匙投げて教室を出る
今日も明日も授業はしまいと
心に決めて歩き出す
冷たい廊下を歩く背に
再びわいた喧騒を聞く
もう知らんぞと涙をこらえる

それでも明日には教壇に立ち
憎くてかわいい言葉を見渡し
こっちを向けと叫んでいる
束ねてやろうと息巻いている

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