夢
ここ数日自分が本当にやりたいことって何なんだろうと考えることが多い。年に何回かこういうことがあるから特段驚くことではないが、如何せん今回ばかりは真剣に悩んでいる。来年から社会人として生きていかなければならないという現実が近づき、不安や期待が胸の中で交錯しているからなのだろう。だからこそ、このタイミングで本当になりたい「自分」ってなんなんだろうって自問自答を繰り返す。ようやくその答えが見え始めたので少し書き留めたい。
昔から将来の夢やなりたい職業なども特になく、ただ「お金を稼いで楽しく生きていきたい」という漠然とした目標だけを持って生きてきた。大学生になってからは否が応でも将来のことを考えざるを得ず、留学に行ったりして様々な経験を積んだ。こうして色々な経験を重ねていくうちに英語を使った仕事がしたい・航空業界関連の職に就きたいという夢ができたのだが、未知のウイルスがその夢を奪い去っていった。
それからの日々は何もせずただひたすらに無駄な時間を過ごし、たまに早朝バイトのために早起きする生活。運動もほとんどしないし昼食もほとんど食べない。そんな最悪な日々を過ごした。
就職活動の時期になっても就きたい職業を決められず就職しないで自分だけの力で生きていこうと思い、フリーランスになるかあるいは事業を立ち上げて経営者にでもなろうか、真剣に考えるうちにいつしかそれが新しい夢になっていた。はたまた数年待てば海外に行くことができるようになってワーホリが再開するかもしれない、あるいは航空業界の採用が復活するかもしれない。そんな不確定な未来に賭けて抱いていた当初の夢を追いかけようともした。
しかし蓋を開けてみると一般企業から内定をいただいていた。就活に対するやる気はないけど就職しないのはここまで育ててくれた両親に失礼だからという理由で。ただ表向きの理由はこうなっているが本当は違う。これは自分を正当化するために付けた逃げの理由。
本当の理由は社会のレールから外れて生きていく決心がつかなかったから。「自分には能力やセンスなんてない。1人の力でお金を稼ぐことなんてできない」、夢であったのにも関わらずやってみてもないくせにそう決めつけて努力する道を外れた。根性なしで最悪の言い訳。
来年からお世話になる企業は金融系。金融の「き」の字も全く頭になかったのに。なぜそうなったのか。それは1番最初に内定をいただいた企業にお世話になると決めていたから、なりたい職業がなく働ければいいやという気持ちで就活していたから。企業内容にある仕事関連の話はすべて流し読み。見ていたの給与や社会福祉欄のみ。本当に世の中を舐めている。来年からお世話になる企業に「ただなんとなく、給料が他より高くてなおかつ出社時間が10時と遅いから」と述べるのは失礼だが、これが本当の理由であるから許してほしい。
なによりもこうなってしまったのは夢がなかったから。つまりなりたい職業がなかったから。友人のように公務員を目指して省庁から内定を頂いた姿や金融業界に努めるのが夢でその夢を叶えた姿、教員になるために忙しい日々の中でも努力を続けて夢を叶えた姿。そんな人たちが羨ましいし尊敬でしかない。本人達はもしかしたら違う企業に行きたかったかもしれないが目標を持って就活をしていたこと自体が羨ましい。夢や目標があった時点で、、。
勘違いして欲しくないから一応言っておくが、僻んでいるわけでも妬んでいるわけでもない。自分自身が情けなくて恥ずかしいと思っているだけ。
そんなこんなで気づいたら12月。今年も残すところ1ヵ月、学生生活残り4ヵ月。ここ数日考えていた「本当にやりたいこと」に対する答えが見つかり始めた。きっかけはある人との何気ない会話から。内容を詳細に書くと人物が特定されるので控えておくが私にとっては将来を左右するであろう重要な会話だった。相手にそんなつもりはないだろうけど。
先に現在の私が導き出した「本当にやりたいこと・なりたい自分」の答えを書いておく。それは
夢を叶えること。
皆を幸せにできる存在になること。
おいおいちょっと待て。夢がなかったからテキトーに就活してたんじゃないのかよ、それなのにやりたいことが夢を叶えることなのかよ、そう思った人もいると思う。それは間違ってもないし正しくもない。正確には就活に対しての「夢」がなかっただけ。夢を捨てて逃げてきただけ。
そう、本当の夢は「起業家や経営者になること」
友人が公務員になる夢・金融業界で働きたいという夢・教員になりたいという夢を叶えたのを羨ましいと思うのであれば、起業家や経営者になればよかっただけ。ただそれだけ。だからそこを目指すことにした。大きな決断だが夢を叶えた友人のように自分の夢を叶える。
「なりたい自分」は、夢を叶えたら必然的になれるものだと思っている。皆を幸せにできる存在になることは難しいことだし何をするのが正解か分からないけど、先日会った友人が言っていたように今までお世話になった人全員に恩返しをすることから始めようと思う。両親と姉、親友。それから生意気で世間知らずな私を助けてくれた先輩方や同級生。あと忘れてはいけない後輩たち。ここまで導いてくれたすべての人に感謝の気持ちを込めて。
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