必要のない仕事なんて無い。

入社1年目の子。
「つまらない仕事しかさせてもらえない」

「その仕事って、すんごい重要なんだよ。その仕事がなくちゃ社会は絶対に成り立たないんだから」

「縁の下の力持ちがいなきゃ、物事は絶対に成し得ないの」

そう伝えたら、その子が、すごくキラキラした笑顔を見せてくれた。

「そうだ!縁の下の力持ちがいるから、社会が成り立つんだ。私は目立たないなって自信をなくしていたけれど」

「それは貴方の特性であって、それは貴方のいいところ」

「目立っている人の下には、いろんな人が働いているの。そして、その人達がいなくちゃ、その人の事業は何一つなしえないんだよ」

「一人が目立つ理由の一つは、メディアの報じ方にあると、メディア関係者が言っていたよ。一人に焦点を当てる方がやりやすいんだって。だから、今後メディアはちゃんとその周りにも光を当てるべきだと思うね。」

「ほら、熊谷先生がおっしゃっていたじゃない。『一人の手柄に絶対しないことが大事』って」

その方は、自信を取り戻したようだった。

「縁の下の力持ちも大事なのだから、自分の仕事を大切にしよう」

そう思っているようだった。

ただ、その後、彼女は毅然とした態度で御自分の意見を発表し、十分目立っていたけれどね。

人には目立つときと、引くときの両方があるんだなぁって、さいきんつくづく思う。

そして、自分のあり方を考えるとき、私は広報のため、人のためになるようなものに関しては目立ち、

他者が挑戦しようとしているときや、才能を開花させようとしているときは、思いっ切り引く姿勢を取ろうと思った。

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