狂気の「cookie clicker」

好きなものの話をしよう。


昨日は、「cookie clicker」というブラウザゲームが面白いという話をした。

ただ昨日は文字数の関係で「努力が数字に直結するのは楽しいよ」という、なんか良い感じの話しかできなかった。
なので、今日はcookie clickerの「やべぇ部分」に焦点を当てようと思う。

ゲームに彩りを添えるため。
或いは更なる高みに誘うため。
無限のクッキーに挑むプレイヤーの目の前に現れる、このゲームの狂気じみたコンテンツの数々を紹介しよう。

そんなクッキーの作り方があるか

昨日の記事でも解説したが、このゲームでは「施設」の購入が非常に重要となる。
施設数を増やすことでクッキー製造の効率を上げ、より上の段階を目指していくのだ。

そして施設には様々な種類があるのだが…………まずこれがなかなかぶっ飛んでる。

プレイヤーの代わりにクリックしてくれる「カーソル」
丹精込めてクッキーを焼いてくれる「おばあちゃん」
大量のクッキーを生産する「工場」
この辺りは分かる。順当といった感じである。
未プレイの人はこれだけなら「きっとより高性能な工場とかが出てくるんだろうなぁ」と思うかもしれない。

だがcookie clickerは斜め上を行く。

クッキーの種からクッキーを育てる!「農場」!!
クッキー星から新鮮なクッキーを輸送!「宇宙船」!!
利子からクッキーを生み出す!「銀行」!!

何でもありかこのゲーム。クッキーに対する熱意がすごすぎる。
銀行に至ってはまず日本語が理解できない。利子からクッキーは生まれねぇよ。
いやまあ農場や宇宙船なら意味が分かるってわけでもないのですが。クッキー星って何??

また、薄々勘付いているかもしれないが、このゲームの世界ではクッキーの存在が何よりも優先される。
なので「金」も「光」も「反物質」も何もかもクッキーに変換していく。そのような設備が実際に存在する。
(金や光というパラメータがある訳ではないので、あくまでフレーバーではあるが)

ババアをキレさせてクッキーを増やす

cookie clickerの世界観のヤバさは伝わっただろうか。だがまだこれは序の口である。

先程しれっと出てきた「おばあちゃん」だが、中盤以降になるとこのおばあちゃんが結構重要な要素になってくる。

暫くゲームを進めてある条件を満たすと、おばあちゃんがキレる
おばあちゃんがキレると謎の虫が現れクッキーを食べる
謎の虫が育ちきったところで潰すと、食べられた量より多いクッキーが手に入る

何を言っているか分かるだろうか?私は分からない。
どう頑張っても「おばあちゃんがキレる→虫が出てくる」の流れが繋がらない。誰か助けてほしい。

ちなみにこの一連のシステムをババアポカリプス(Grandmapocalypse)と言うらしく、一定ラインを超えるとこの虫によるクッキー増加が重要になってくるらしい。

……「らしい」となっているのは、私がまだこの段階に達していないからである。なのでwikiに転がっていた知識でしか説明できない。無念。


だが下記リンク先のwikiから見れる、キレたおばあちゃんのグラフィックは必見。
どう考えても「怒り」で済まされるレベルじゃない。明らかに人間を辞めた姿形をしている

生まれ変わってもクッキーを焼く

最後に私が一番「やべぇ」と思った機能を上げようと思う。

このゲーム、なんと「強くてニューゲーム」ができる。

ゲーム内に「Ascend」という機能があり、これを実行すると画面のクッキーが割れ昇天する
この際集めたクッキーや設備・その他諸々は全て0に戻るのだが、それまでに焼いたクッキーの総量に従って強力なアップグレード(アイテム的なもの)を購入できるのだ。

そして購入が完了次第転生し、また1からクッキーを焼くことになる
昇天後に購入したアップグレードはリセットの対象にならないため、昇天する度に少しずつ強い環境でゲームをリスタートできることになるのだ。


え、そこまでする????


なんとcookie clickerは、昇天を繰り返すことで前世届かなかった高みへ手を伸ばしていくゲームだったのだ。
なんでそこまでしてクッキーを焼くんだ。なんでそこまでアツい展開なんだ。
言うてクッキーやぞ。転生繰り返してまで焼くものか??

まあでも、前回苦戦した部分まで少し楽に到達できるようになっていくのはとても楽しい。
この辺りも「努力が報われる楽しさ」を補強しているだろう。世界観は致命傷を負っているが。

ヤバいけど、楽しい

というわけで、cookie clickerのヤバさを延々と語ってきた。

どんなことよりもクッキーを焼き続けることが重要視される狂気のゲーム、cookie clicker。
何ならまだ説明していない要素もある。ミニゲームとかね。
その辺りの「隠れた狂気」に関しては是非自分の目で確かめてほしい。

ただ、世界観こそカオスの極みだが、案外じっくりやってみると独特の魅力と楽しさのあるゲームである。
先述の「ババアポカリプス」や「昇天」などが効いてくるまではそれなりの時間を要するが、その分到達できた時の楽しさは大きい。

どこまでも深くハマることも出来るが、基本的にはライトなゲーム。
暇を持て余している時に、努力を報われたい時に、安直に手を出してみてはいかかだろうか。

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