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テクニクスのEAH-AZ60-S レビュー(前篇 SBCコーデック版)


 このTWSはエージング要らずでした。

 ただしアプリをインストールしてファームウエアをアップデートすることは必須だったろうと思います。
 私としては、日本のTWSならここまで徹底的にハード志向でないとおもしろくないやい!!というのが第一声ですね。
 ともかく情け容赦ないところまでシャキッとしています。
 周波数特性的には非常に平坦だと思います。低域も引き締まり切っていて、ゴリゴリくる。
 類似傾向はテクニカかなとは思いますが、テクニカはもう少し低低域に膨らみがあって、全体として、この機種に比べればかなりシックかもしれないですね。
 ある意味で平面時な音で、音の粒子が飛び散るような感じはまるでないのですが、とことん張り詰めた音ですから、このポリシーをここまで貫ければもう立派と言うしかないです。
 スマホでも、かなりDAP(ハイレゾ対応専用機)的なソリッドさがあるとも感じました。
 ソニー党やBOSE党は、ひえーというようなサウンドかとも思いますが。
私は気に入りました。日常的に交換して使うTWSになると思います。それこそBOSEと気分を変えて使い分けるとか。
 相川七瀬極限の引きしまり。キャンディーズとかになると、音が立ちすぎという気もします。でも非常に明晰。奥華子のピアノの低域に、決してダブつかないしっかりとした重さがあります。ピアノの胴が鳴る感じがこれだけ出るのは珍しい。
 クラシックのオケは、高域の硬さがついていけない人も出てくるかもしません。倍音成分を醸し出すタイプではない。アンセルメやハイフェッツのような古いステレオ録音になると、その明快さが魅力と聴こえる人もあるかと思います。
 エージングが進めば、もう少し柔軟になるかもしれませんが、現状でも満足です。

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このエントリー、実は続きが必要になりました。その理由は新たなエントリーで書きます。


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