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Anker Soundcore Life Q35 レビュー

スマホのSoundcoreアプリのインストール必須。それなしだと全くダメな音にしか響かない。だが実は、このアプリをインストールして、ファームウエアを更新すると、見違える音質となる。この劇的変化は半端なものではないので、用心して欲しい。

アプリのインストール後は、製品名を選んで登録するだけで十分、イコライザはいじらなくていいと思う。

なお、スマホのアプリ上での設定は、PCの有線接続等でも維持される。

このことをやった上で、少なくとも2週間は激しい音楽ソースで「調教」をかけた上で、はじめてこの製品の音を判断して欲しい。

すると、このヘッドフォンが、実に広帯域であり、音のスピード感があり、ドンシャリとは程遠いことがわかるはずである。

バリバリのエレキとドラムスの音楽にも、クラシックの繊細な音楽にも十分対応する。

ハイレゾ音源でなくても、BluetoothはLDAC規格で接続できる環境がふさわしいが、aptX以下の環境でも、十分持ち味は出ると思う。

音にもう少し「色気」や「輝き」が欲しいという人には、ある意味であっけない響きかと思うが、発想を逆転させ、実はそうした要素は、音の不純物であるとみなして、虚心に聴いてみてほしい。

私はハイレゾの専用機は、ソニーのNW-A106を店頭で聴いたのみだが、その響きと一番近いのがこの製品である。

1万円前後という値段の商品としては、破格の逸品であると思う。

唯一の欠点は、一見密閉型に燃える外見とは異なり、音漏れはかなり大きなものである点であろう。

ノイズキャンセリングの効き目は、そこそこであろう。

ただし、この製品、PCとの有線接続の場合、ヘッドフォンジャックを使うぶんには十分高音質だが、DACを通した有線接続では(私のifiの製品との相性もあるかもしれないが)、音は全然使い物にならない域であった。


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