見出し画像

ゲーミングヘッドセット JBL QUANTUM 800 レビュー

JBLサイトからのQuantumENGINEソフトのインストールと、ファームウェアのアップデートは必須である。この作業に難渋し、うまくいかない方もあるようだが、私の場合は全く順調であった。デフォルトでも高域が若干伸びるように思う。

なお、このソフトのインストールにより、Windows側のいくつかのドライバのアップデートが必要になるようだ。ドライバアップデートソフトをお持ちの方は試して見て欲しい。

初期段階での音は、私が愛用しているAnker Soundcore Life Q35と比べると、帯域は若干狭いと感じる。しかし、ある意味で上品でノーブルな音の輪郭をしており、透明度は高く、周波数特性的にはフラットだと思う。音のスピード感も良好。

ドンシャリとは縁遠い音質である。

所有しているJBLスピーカーと比較しても、非常にJBLサウンドであるように思う。

低域にちょっとゴリゴリしたパンチがある点では、Ankerより優れているかもしれない。

LGBライティングをOFFにすると、高域のノーブルさは若干失われるが、音の立ち上がりは良くなる気がする。

ノイズキャンセリングの効果は大きい。聴感上の高域は伸びるが、低域はややだぶつくようになる。ちょっと音が安っぽくなる。私としてはノイズキャンセリングなしで使いたい。

Bluetooth LDACコーデック(ハイレゾ)対応のスマホとのペアリングも試したが、残念ながら最低限のSBC止まりであり、aptXですらなく、周波数特性が上に伸びているこのヘッドフォンの本来の性能は発揮できていないように思う。実際、スマホで聴く場合のほうが帯域は狭い(上品ではあるが)。もっぱらPCとのUSB外刺し送信機(オリジナルのものが付属)を介しての環境とすべきであろう。

しかし、スマホとのBluetoothペアリングでも、音は透明で実に聴きやすく、ノイズキャンセリングもあるので、これで外部にかなりの音漏れがあるという現実がなければ、外出時にも使用したいところである。

ただ、困ったことに、有線接続を試みると、ボリウムが一気に下がってしまい、最大にあげてみても、音が小さすぎる(繊細そうではあるが)。恐らくこの環境が、この装置本来のハイレゾ環境が生かされるのではないかと思うが残念である。もう少し試行錯誤してみようかと思うが、ひょっとするとUSB外付けインターフェイスが必要なのかもしれない。

【追伸】:ifi Audio DAC iFi micro iDSDを通して聴いてみたが、音の立ち上がりがよく、硬くて引き締まった音となり、これは病みつきになりそうである。
ゲームによる使用、ブルーレイの視聴、サラウンド効果、マイクの性能については後日追加でレポートしたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?