本当の働き方改革って

昨日は、「コンサルティングオフィス しごと と わたし」
代表 特定社会保険労務士 倉富玲子さんの
福岡県正規雇用促進企業支援センター主催 人材確保・定着支援セミナー「いまこそ取り組む働き方改革“はじめの一歩”」に参加しました。

 倉富さんの実践事例を織り込みながら、対話タイムもセットされた素敵な時間でした。そこで、気づいたり考えたりしたことをメモしておきます。

 巷に氾濫している「働き方改革」、「魅力ある職場づくり」、「働きやすさ」、「生産性向上」、「働きがい」とか、浮いてしまっている他人事の言葉たちが、素敵な意味のつながりとして倉富さんの実践の知見を通じて、考えるヒントとして紡がれていきました。「法令遵守」に真面目に取り組んでいく先の展望へと視点を開かせてもらえました。
 現在、第3次産業は大打撃を受けていますが、製造業はムダな間接経費も使えなくてなのか納税額でも貢献を果し続けています。この違いについて考えさせられました。

「MTPインストラクター養成講座」(19日)のことを思い出しました。
琵琶湖ホテルでの合宿研修での、ランチタイムでのエピソードです。
不思議なことに気づきました。ウエイトレスに様々な特注をオーダーしても、その人ではないウエイトレスが、ちゃんとオーダーした人のところにオーダー通りに持ってくるのです。メモもしていません。なにごともなく、当たり前に行われていました。
 気づいてから、各人が、色々とムリのない我儘を一つ二つ、毎日毎日、試してみたのですが、どうやっているのかわかりませんでした。当然、聞いても笑顔で教えてくれません。
 まだ、インカムも無いし、カメラとかが無いかと探しはてみたりしましたがありませんでした。ウエイトレスはみなさん若かったし、決してムリしているようでもありませんでした。「おもてなし~」とかの接客技術や個人の心がけとか精進の感じでもありませんでした。最後まで、手品の種はわかりませんでした。すべてが淡々と普通に標準スピードでした。
 ホワイトカラーの生産性が低いと言われ続けています。製造業とはそもそも仕事の多様性が違うとかの言い訳を常套句としていますが、ほんとうにそうなんでしょうか?

 みんなの仕事の見える化のための対話の時間、その中から次への足場をみんなで見つけていく、その過程で仲間意識の土壌をコツコツと形成しながら、みんなの目指しているところをみんなで統合していくことで、結果として「働き方改革」、「魅力ある職場づくり」、「働きやすさ」、「生産性向上」、「働きがい」が得られていく。

 そこでは、アドラー心理学の言う「共同体感覚」が生まれているのかもですね。正社員による家族主義という名の社畜化の時代は終わりました。倉富さんに明るい方向を見せていただけて希望が湧いてきました。
                       2021.1002 生田千年雄

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