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プロオレラー手引書⑬:足の指もさすがに2箇所以上同時に折ると歩くの遅ぇよ

「爪剥がれて骨2か所くらい折れたてホヤホヤかもしらんなァ~

…跳べるかな今日」
盆踊り行かないて選択じゃないんや」
「足の指の骨折ごとき毎年のことやんけ。跳べるかな?てハナシや…打撲であれ」

「毎年骨折してて感覚でわからんの?」
「5日後にわかるで」

「崩し」というアクロバティックな盆踊りの踊り子である私は毎夏2,3,4本の足の指を骨折しており、病院に行ってるとキリがありません。

20代後半でもう折れていない足の指は1本もないほどポッキポキに折り続けてきているので「5日間激痛が続けば骨折」と見積もっています。
骨にヒビが入ったダケでも痛さは異質ですのでね、5日間激痛が続いたら骨イっちゃってるで。

あとはポッキリなのかヒビなのかの骨折の程度によって、痛みの和らぎ方と治る期間が違ってきますので、普通に歩けるようになった時に逆算してみたら「どの程度の骨折だったか」がわかる、といった具合です。

私のように毎年折っていたら、骨が折れてようが折れてなかろうが生活は何も変えないわけですが、足腰が弱っておまけに距離感覚も鈍りタンスや冷蔵庫や洗濯機に足ぶつけて指折って初めて老化を自覚した、という人のために、足の指を述べ100回は折ってる私から骨折の目安とテーピング固定をお伝えしておきますね。

負傷した日の夜中翌朝が一番の激痛です。
負傷箇所がすぐに赤紫色になり空気を入れたようにぷっくり腫れてさすることが出来ないなら、ヒビでも薄っすらどころではないので骨折が初めての人なら診療時間内に病院に行き鎮痛剤を処方してもらったほうがいいでしょう、負傷直後は脳内麻薬が出ていて痛みはさほどじゃないのです。
ダイの大人が泣いて起きますよ、脳内麻薬が切れた夜中に。
おそらく朝まで眠れないと思います、痛くて。

負傷した翌日~3日後くらいは腫れアザを観察しましょう。

骨イってる時のアザは「ココ赤い・ココ紫・こっち側は青」みたいなミックスカラーが多いです。

負傷していない左足の甲と比較するとよくわかりますが、右足の甲が指の付け根部分から全体的に腫れています。
いつも浮き出ているはずの骨も血管も見えません、腫れてるから。

左足と比べると中指の根元の太さが違いますね、中指が一番腫れてて痛いので一番の負傷もしているでしょう。
そして人差し指の根元、薬指根元内側がピンポイントに紫色ですね、3箇所にヒビが入っている可能性があります、見た目的には。

これが約2週間後の足です。
中指の腫れはそのままですが甲の腫れは完全ではないものの、やや引いてきました。

痛みの度合いから予想するに、ヒビ2箇所だったかな~くらい。
薬指は打撲だと思います。

「足どしたん?」
「折れた」
「え~っ!踊られへんやん!」
「踊りに来たんやで?」
「骨折してんねやろ?!」
「踊れる踊れる、骨折なんて毎年のコトや」
この会話、毎夏50回くらいはします。

私が足の指を毎年折っていることを今年初めて知った人もたくさんいます。
だっていつもは、折れたらテーピングして地下足袋を履いているのでね、見た目には骨折していることがわからない事が多く、草履の時を目にした人だけが私の骨折を知ります。

今年は運悪く同時に2箇所やっちゃったのでね、さすがに痛くて地下足袋が履けませんでした。
骨折も2箇所以上あるとね、歩くのもテゲ遅ぇのよ。

負傷して1週間後に宮崎の友人が関西に来たので、大阪で会って街ブラするのに「骨折してて歩くのがテゲ遅ぇぞ」と伝えたら、彼女の歩く速度が骨折してる私とちょうど一緒くらいだったので「普段歩かない生活してるとココまで衰えるのか…」と恐怖に満ち満ちた再会をしました。

骨折1週間後に昼から大阪を街ブラし夜は盆踊りをして帰る骨折のプロ

足指骨折して2週間後、内出血が引いて激痛が小マシになったのをいいことに、盛大に飛び跳ねて踊り「足!足!そんな暴れたらまた折れるで!」と数名に叫ばれ案の定、折りました。
「追い骨折」よ「追い鰹」風にゆぅたけど。
【さらに】やっちゃうヤツね。
これも毎年のコトよ、疲労骨折の類いなのよ盆踊りは毎日あるんだから。

いいですか「ヒビのほうが折れるより治りが遅い」てのは「追い骨折」するからなのです。
ヒビだと動けちゃうから動いちゃって「さらに折る」ことで治る期間が延長され「トータルでみると折ってるより完治が遅くなった」てだけですよ。

ヒビだと2~3週間で一応は痛みが小マシにはなるから。
ポッキリ折れてると小マシになるのに6週間はかかりますよ、ヒビのほうが治りは早い、当たり前やで折れるほうが時間かかるて。
あくまでも「痛みが小マシになる」のが、ですよ。
骨はたぶん不完全ですから、ココで何もせずに無理に負荷をかけるとまた折れますよ。

私は骨折しても翌日からテーピングして踊り狂っている毎年なので生活には何の支障もございません、ただ痛いダケやから。

骨折したら安静にしているのがいいのですが、痛いのを我慢出来て動きたいのであれば「暴れらるテーピング」を施せるっちゃぁ施せます。
「暴れられる」とは言いましたが「痛くない」とは言ってませんからね。
痛いながらも暴れられる「バディテーピング」つぅのをします。
折れていない横の指を「添え木代わり」にしてまとめてテーピングする方法です。

負傷後2週間以内は小指までの4指をバディテーピングしていましたが、

コレは2週間後のテーピングなので3指で十分です。
もう薬指の打撲はほぼ回復しているので。

間にコットンを挟んでるのは私が指を折りすぎてて曲がって固まってるからです、指が真っ直ぐな人はとくに挟む必要はありません。

剥離紙がついてる伸縮タイプのテープをバディテーピングで指から巻いていきますが、

「指」と「足の裏」までは「足を浮かせた」状態で巻いてOKです。

ポイントは「足の甲」を巻く時で、テゲ痛ぇからテゲ頑張らなアカンけど、

テープ巻く前のこの状態で「グッと踏み込む」すんげぇ痛いです。
足の甲が伸びた状態でテーピングするためですので体重を乗せてね、その状態でテープを若干引っ張りながら巻いていきます2周。

「指ダケじゃなくて甲まで巻く」

それが「暴れられるテーピング」のポイントです。

このようにテーピングをした直後から3~40分くらい「テーピング取りたくなるほど痛い」ならアナタのテーピングは正解です。
痛いのは我慢してください、コレが我慢出来ないならアナタは暴れることは出来ませんよ。
さっきもゆぅたでしょ?

「暴れられる」とは言いましたが「痛くない」とは言ってませんからね。

テーピング直後の痛みは3~40分で落ち着きますので、動きたい時間の1時間前にテーピングしましょう。
暴れた時の痛みは「テーピング直後の痛み」と同じくらいの痛みです。
3~40分我慢出来たならこのテーピングでアナタはある程度なら激しく動くことが出来ますが、我慢出来ずにテーピングを剥がしてしまったならビッコ引いて歩くのが関の山です。

我慢出来なかったアナタは伸縮性の無い包帯で、足の指全体から甲までグルグル巻きにして2週間保護して歩いたほうがいいですよ、きっと階段や椅子に指を2~3回は打ち付けて追い骨折をし不全骨折が完全骨折にバージョンアップしてしまいます。
だってアナタは痛すぎてもう足をちゃんと上げることすら出来ていないでしょうから。

8月2日負傷/8月21日の足

これが19日後(約3週間後)の足です。
甲の腫れが引き、通常通り血管と骨が見えていますね。

甲の骨を軽く指で押すことが出来ます。
3週間後に「骨を圧迫」出来たら完全骨折ではなく不全骨折です、つまりヒビですね。
中指はまだまだ腫れているので亀裂が大きかったようですね、テーピングは必要ですが私くらいのプロオレラーになるともうバディテーピングはしなくても暴れられます。

さぁ明日は金曜日。
金土日と3日連続で櫓に行って参りますよ、と。
盆踊りは楽しい先祖供養です。

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