たろしろ

日本のどこかで子育てしながら教育・研究しています。時に、SF翻訳なんかもしています。主…

たろしろ

日本のどこかで子育てしながら教育・研究しています。時に、SF翻訳なんかもしています。主に生息地は関西、ときに中華圏やイタリアでふらふらしています。家の中でのしっちゃかめっちゃかな言語状況などいろいろ書いてみようかと。

最近の記事

英語は勉強したくない、難しいから

老大(9歳)の発言。 そう言われた時、わたしの脳裏の中を、イタリア語の不規則動詞の変化や、冠詞やら時制やら、再帰動詞やら、全く把握できないふやふやなそれらがぐるぐるめぐった。 そして、ふと思った。いや君たちイタリア語話してるやん。 どう考えたって英語の方が、変化の数で言えば楽やろ。(*エセ関西弁なのは勘弁してください) 老大は最近ハリー・ポッターもイタリア語で読んでいるし、彼の父親の大仙(という呼び名にしておく、彼は中国で時に周大仙と名乗ったのでそうしておこう。呼び名が変なこ

    • 混ぜるな危険とは言うけれど

      前記事の「オットにパルティーレするの?」この文章を、S本人の頭の中で出てきた文字で考えてみると Ottoにpartireするの? になる。 「Otto」は、イタリア語で「八」、「partire」は同じくイタリア語で「出発する」という動詞、つまり「八時に出発するの?」といいたかったのだ。 わたしは、ただ、こう答えた。 「八時に出発しようか。ママに喋る時は、全部日本語にしてね、イタリア語と混ぜないでやってみようね」 Sは生まれも育ちも大阪なのだが、去年の9月まで一年間だけ

      • オットにパルティーレするの?

        今朝、七歳児(以下Sとする)が、笑顔でそう言ってきた瞬間に、先月初旬に母校に行った時、恩師のYD先生に「それは面白いから書きとめておいた方がいいよ」言われたことが頭をよぎっていった。 書きものがいつまで続くかわからないけれど、自身の文章修練も含めて、少し書きとめてみよう。 うちは、子供二人に配偶者の四人家族だ。 なんの変哲もない普通の家庭である。 ただ、生活上、少なくとも三つの言語(中国語、イタリア語、日本語)を使用する。時々それに英語とフランス語が加わるが、フランス語は

      英語は勉強したくない、難しいから