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勉強する理由を言えますか?その①

ありがとうございます。元中学校教師のちーたろう先生です。

私の記事では、子育てに奮闘するお母さんやお父さんに向けて、今日からすぐに使える教育法や、大人にも通じる学習方法などをお伝えしていきます。

さて、今回のテーマは「勉強する理由を言えますか?その①」です。例えば、お子さんからこんな質問があったとしましょう。

「ねえ、なんで勉強しなきゃいけないの?」

聞かれそうな質問ですよね。もうすでに聞かれている人もいるかもしれません。さあ、この質問に対してなんて答えましょうか?ただし、答えの条件として子どもが納得するかどうかです。

今、数十秒ほど考えてみてください。


どうでしょうか。子どもが納得する理由をサッと答えることはできたでしょうか。答えは思いつくけれど、子どもになんて伝えたらいいのか悩んだかもしれません。

ただ、もしすぐに答えられなかったのならば、特に勉強する理由はないのに、子どもには勉強させたがっているということです。これはまずいですよね。子どもからしてみたら不思議極まりないです。

さて、今回は以下の構成で話を進めていきます。

1 勉強は進学や就職のためではない。
2 大人は勉強しないのか?
3 まとめ

それでは早速いきましょう!


1 勉強は進学や就職のためではない


「なんで勉強しなきゃいけないの?」という問いに対して、「いい学校やいい会社に入るためだよ」と答えるのならば、それは不十分です。

まず、大前提として社会は大きく変わっているということです。ひと昔前なら、たくさん勉強をして難関進学校に入り、難関大学に入り、大手企業に就職するというのが勝ち筋だったかもしれません。

ただし、現代の働き方は大きく変わりました。大手企業の大規模リストラのニュースは度々耳にします。大手企業なら一生安泰という時代ではありません。中堅になってからの転職もよくある話です。

また、フリーランスとしての働き方が確立され、就職せずともブログやYouTubeなどで生計を立てることも可能です。中学生でも月収30万円を稼ぐことができる時代なのです。

さらにはeスポーツの人気の高まりも注目です。今では人にゲームを教えることで稼ぐこともできるようになりました。

つまり、勉強は進学や就職のためという考えは、現代にはあまりマッチしていないということです。もしお子さんが「自分は将来eスポーツで活躍するんだ!」と言ったらどうしますか?「そんなんで飯が食えるか!」と罵倒するしかないのでしょうか。

働き方・稼ぎ方が多様化している現代において、進学や就職は絶対的であるという価値観は変わりつつあります。もちろん、進学や就職することで将来の選択肢が広がることは間違いないと思いますので、それらを否定しているわけではないです。

私が主張したいのは、勉強する理由を進学や就職のためだけ、と考えているのはお勧めしませんということです。


2 大人は勉強しないのか?


もし子どもから「大人になったら勉強しなくてもいいの?」
と聞かれたら何と答えますか?おそらく、
「そんなことないよ、大人も勉強しなきゃいけないよ」と答えるでしょう。

ただ、子どもがさらに質問を続けたとしましょう。
「なんで大人も勉強するの?」
「お母さん/お父さんは何か勉強しているの?」

これにサラッと答えることができますか?答えられたらステキですね。

おそらく、この答えが勉強する本当の理由だと私は考えています。もちろん、答えには複数パターンがあると思いますが、自分なりでいいので『大人が勉強する理由』を堂々と答えることができると、子どもは勉強に対して肯定的な捉え方ができるようになります。

ただ、子どもからこんなこと言われたらきついですね。
「お母さん/お父さんが勉強しているところなんて見たことないよ?」
せっかく堂々と大人が勉強する理由を伝えても、これじゃあ説得力がゼロに!

つまるところ、親がしなければいけないことは『①勉強すべき理由を十分に理解していながら、②親が勉強している姿を子どもに見せる』これが本当に重要です。

実際に、私が担任をしていたクラスに、全くと言っていいほど勉強に興味のない男の子(中3)がいました。
ところがある日を境に、勉強するようになったのです。放課後に進んで学校に残り、先生方に勉強を教えてもらいながら自習をするようになりました。
そのきっかけがなんだったかというと、母親が看護系の資格試験のために、毎晩勉強をするようになったことです。
母親が懸命に勉強している姿を見て、自分も勉強を頑張りたいと思うようになり、自主的に勉強するようになったのです。

皆さんは勉強していますか?仕事で忙しいからといって勉強を後回しにしていませんか?なんでもいいんです。Kindleで本を読むのもよし、ビジネス系Youtuberの動画を見るもよし、なにかしら学んでいる姿を子どもに見せてみましょう。


3 まとめ


さて、今回は「勉強する理由を言えますか?その①」というテーマでお話しました。まとめると、

●勉強は進学や就職のためではない。
 →現代にはマッチしない考え方。そもそも学びの本質はそれではない。

●大人が勉強する理由をわかった上で、親が勉強する姿を子どもに見せる。
 →大人が学ぶ理由に学びの本質がある。子どもの良いロールモデルに。

ここまで記事を読んだ人の中にはこう思う方もいるかもしれません。
「結局、大人が学ぶ理由ってなんだ!?」
ということで、次回は「勉強する理由を言えますか?その②」ということで、私なりに学ぶ理由を自論していきたいと思います。

それではまた次回もよろしくお願いします!

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