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人生の3分の1はジブリでできている。

私の人生の3分の1はジブリ作品で出来ている(と言っても過言ではない)。

となりのトトロは、ビデオテープが擦り切れるんじゃないかと思うくらい何度も繰り返し観た。セリフも、さつきやメイと同じタイミングで話せた(さすがに今は所々怪しい…)

とうもろこしを持って走ったし、洗濯物を足で踏んで洗った。公園に落ちているどんぐりを辿ったことだって。

お父さんはメガネをかけていた。妹もいたので、私はさつきになりきっていた。ただ1つ惜しかったのは、病気がちで優しいお母さんがいなかった。私の母は元気で豪快なおかーちゃんだった。

初めてテレビ以外でジブリ作品を観たのは、もののけ姫だ。

おばあちゃんち近くの公民館で もののけ姫の上映会をしていたので、母と2人で観に行った。

ビデオと金曜ロードショー以外で、ジブリ作品を観るのは初めて。ワクワク、ドキドキ。こだまっていう白い妖精も出てくるし、楽しみだなあ。

開いた口が塞がらなかった。

ジブリ作品は、ワクワクドキドキだけじゃないんだ…。あんな怖い怪物も出てくるんだ…。

茫然自失ってこの状態のことを言うんだろう。

劇場(公民館だが)での初ジブリはちょっぴり苦い体験となった。


一番好きなジブリ作品は何かと聞かれれば「そんなの決められない」だ。

だけど、なんだかんだ、私は もののけ姫 を推す。あれは、単に森林破壊をする人間に警鐘を鳴らした作品ではない。アシタカという青年が、自分の死 という定めの前に、どうあがき、どう受けとめていくかの物語だ。

と、真剣に話すと、聞いている人は大体、引き始める。なんだよ、もう。好きな作品は?って聞くから、推し作品の魅力を紹介しているのに。


2022年にジブリパークなるものがオープンするらしい。もちろん行くつもり満々だ。長年のジブリファンをがっかりさせないでくれよ?と上から目線で、でも本当はとってもワクワクドキドキしている。

オープンまでの2年間は、私にとって間違いなく「生きるに値する」毎日になりそうだ。


2013年 宮崎駿監督引退会見
僕は児童文学の多くの作品に影響を受けてこの世界に入ったので、基本的に子供たちに「この世は生きるに値するんだ」ということを伝えるのが自分たちの仕事の根幹になければいけないと思ってきた。それはいまも変わらない。