#みんなの2000字 参加記事紹介②

ふみーさん主催の #みんなの2000字 企画。

公式サポーターを務めさせていただいてます、嶋田智駄伽です。


本日も、参加いただいた作品を本企画レギュレーションの10分の1、200字程度で紹介していきたいと思います!


11. 神有月の参拝 / アセアンそよかぜ さん

「出口さん、慌てなさんな。そんなことわかってますよ。さて行きましょうか出雲大社に」

『自称・歴史研究家』の八雲と『助手の女性』出口が、『歴史の探訪という「仕事」』のために出雲大社を訪れる様子を描いた小説。
一方で、こうした肩書の裏では、『同棲しているカップルのような間柄』だという二人。
果たして、彼らの目的は達せられるのか、どうか....。
二人の関係性からやり取りに至るまで、随所に二人の睦まじさが滲み出ているように感じられました。

最後まで読んで、八雲の真意にいろんな想像を膨らませられる作品です。


12. 生憎、わたしは神様じゃない。 / 蔦縁 ヨウ(ツタヨリ ヨウ)さん

今目の前にいる大事な人を、まずは幸せにできるように
人間らしく泥臭く頑張るしかない。

SNS上でできた友人の『様子がおかしかった』際に『なにもできなかった』ことから、『この世のすべてを救いたい』という考えのおこがましさを知ってしまったという蔦縁さん。
この出来事や、知人に告げられたある言葉を通じて、少しずつ「自分の大切な人を大切にする」考えに真摯に向き合えるようになったそう。

なにかとSNS上では生きづらさを感じさせられることも多い世の中。
自分の大切な人を思い浮かべながら読むとより深まりそうな一本。


13. 企画に参加するようになって変わったこと / あずきさん

軽い気持ちで参加した企画で新たな繋がりが得られたのは、
私にとって大きな衝撃でした。

とある個人企画に参加したことをきっかけに、noteの街に広がる個人企画の面白さを知ったというあずきさん。
これまで『一人で黙々と記事と向き合うスタンスを貫いてきた』というあずきさんにとって、企画を通じた新たな繋がりは衝撃的だったそう。
個人的に感心したのは、『何をしてもなかなか筆が進まない』中でも積極的に参加されるあずきさんの姿勢。

参加する場を選びまくる(何様な)僕には、刺さりまくりな一本でした。


14. 「お金」と「時間」、ほんとうにないの? / 北村有 Kitamura_yu さん

お金と時間って、無意識に「ないなあ」って思っちゃうもの堂々のNo.1だと思うんですよね。

"いつか"○○したい!と口にする人に対して、『その「いつか」、いつ来ますか?』と問いかける北村さん。
深夜特急でおなじみの沢木耕太郎さんのエッセイを読んで大いに共感したそうで、特に「お金」と「時間」の条件をクリアさせるために『ハイブリッド型やりたいこと』という考え方を提案してくれています。

いつかという言葉を自分で簡単に口にしてしまうように、それを手繰り寄せることもまた簡単なのかもしれない、そう思わされた一本。


15. 2000文字なんてネバーエンディングだったけど、打てば書けるようになった物語。 / 野やぎ さん

文字を書くが打つになった瞬間、文章を書くは格段に身近になった。

『小さい頃は2000字なんて果てしなかった』という野やぎさん。
読書感想文など、文章を書くことは好きだったけれど、『めちゃくちゃ字が汚い』というコンプレックスから作文を不得手としていたとも。
『手書きもメモも上手にかけないまま』年月を経て、今はスマホ1つで大抵のことができる時代。
引用した一節に、そのすべてが表されていると感じました。

"書く"という、noteに居ると当たり前に思えるこの行為に、改めて思いを馳せながら読みたい一本です。


16. コーヒー飲めないのにコーヒーメーカーをレンタルしたばっかりにコーヒーを飲む試練が訪れた / 元屋みや さん

結論:全部苦い

『私はカフェラテ中毒になっている』という元屋さんは、ネスプレッソのエスプレッソマシンを導入したそう。
ところが、『思う味に全然なってくれない』と感じ、『初回限定セット』に牛乳を加えて片っ端から試してみることに。
それからも思う味に向けて試行錯誤されている様子がコミカルに描かれています。
僕自身は「カフェインは友達」と言うくらいにはコーヒー好きなので、"そういえば、いつからブラックで飲めるようになったんだっけ..."と思いながら楽しく読ませていただきました。


17. ダレデモダレカ。【ショートショート】 / 果報者 さん

「未来の英雄」の話をしようか。

『誰かの為の誰かを紹介するラジオ番組』のとある一本を描いた掌編小説。
ラジオで語られるのは、『戸部 英雄(トベ ヒデオ)』という人物の半生。
二浪して、就職に失敗して、転職を繰り返して。
一見すると、社会的な意味での"成功者の王道"とは程遠い戸部。
彼がどうして『未来の英雄』として取り上げられているのか。
最後まで読むとわかるはず。

つい自分の人生を振り返って『こんな人いたような....』と思える作品です。


18. 未来のナンバー 2000 / 涼雨 零音さん

もうなんらかのナンバーで未来を象徴することはないけれど、
2000に託された夢のようなものは持ち続けていたいとおもう。

かつて時代を彩ったあれこれは、少しずつ近づく21世紀に『夢を込められ』、あるいは『未来を象徴するナンバー』として、"2000"とつけられた物があったと回想する涼雨さん。
時が経ち、その2000年すらも遠い昔となりつつあっても、かつて夢見られていた様々な技術も『意外と遠かった』。
ただいつの時代でも、未来への希望に近づくのに必要なのは、夢を持ち続けることなのだと改めて考えさせられました。

なにかと"2000"尽くしな一本です。


(全くの蛇足ですが、僕、この間初めてトヨタ・2000GTの実車を目撃しました。言いたかっただけ。)


19. 自画自賛。【空想親睦会】 / 果報者さん

いちばんは何個あってもいいよね。

おそらく、社会に多大な貢献をしたであろう持ち主....と見せかけてそれを証明する自分自身を自賛するトロフィー、賞状、勲章の面々。
そんな彼らの前に『突然現れた』"新人"は、『(所有者が自分のことを)いままでもらった賞のなかで、1番うれしいって言ってたよ』と軽く口にし、彼らを混乱と嫉妬に陥れます。
しかし、だんだん彼(女)の出自や発言から、新たな境地を悟ることに。

自分の周りでこんな会話がされてるかもと想像しながら読むと更に面白いだろうなと感じました。


20. 昔のことを思い出した / 姥桜きのこさん

うん、今日は昔のことを思い出し、ちょっと自分をほめて寝よう。

"思ったほど仕事は進まなかった"とある一日をきっかけに、『今までで最も焦ったのはなんだったろう』と思いを馳せる一本。
ヨーロッパへの出国直前に、ホテルの予約取り消しの連絡を受けたという姥桜さん。
異国の地で野宿寸前の窮地に陥りながらも、エージェントのファインプレーもあってかわした出来事から、"生きてるだけで儲け物みたいなスケジュールで動いてた"過去を振り返っています。

過去を思い返して、たとえそこに学びがあってもなくても、当時の自分を褒めたいと思える作品です。



まとめ記事も2本目。拙い文章で恐縮ですが、これを読んでくださる皆様と、企画に投稿してくださった方を橋渡しできていれば、この上ない喜びです。

次回もお楽しみに!!

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