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自分を殺さない自分探しをしたい

最後にここで文章を書いて気付けば5年。帰国して4年。
あっという間に大学4年生、自分と同じ年に生まれた人たちは今年から社会人として働き始めている年齢になりました。

私は、何をしているんだろう。

振り返ってみると、この3年間、ビッグバンドでトロンボーンを吹いて、スペイン語を使って通訳をして、学童で児童指導員として働いて、英語でツアーガイドをして、興味の赴くままに学びたいことを学んで、自分の好きなこと、学生のうちにしかできないようなことをたくさんしてきました。

今この瞬間を楽しんで生きて、目の前のことで精一杯でした。

大学3年生、もう卒業後の進路を考えないといけないのか、と実感が湧かず

部活の同期となんとなく参加したキャリアセミナーで
「今から動かないと後から大変なことになります」と急かされ
内定を取ることがゴールになっているというか
企業の説明会やインターンでは、服装の規定がないのにも関わらず
全員が同じ服装、同じ髪型、同じような話し方、真っ黒。

何とも言えない居心地の悪さを感じて、就職活動から離れていました。
せめて、もっと自分のことを知っておけばよかった、今になって思います。

一方、大学での学びは本当に楽しくて、この3年間で150単位以上落とすことなく取りました。取っておけば役に立つと思って始めた教職課程は、私がこの大学生活の中で一番夢中になったことでした。

日本の教育を捉え直し、これからの教育のあり方をみんなで考える。変化の多い学童での仕事、子どもたちと関わることは大変なことが多くてもやりがいを感じられて、子どもたちを支える「教育」に携わることに憧れを抱くようになりました。

ペルーとチリの日本人学校、インターナショナルスクールに通わせてもらい、たくさんの人の支えのおかげで学ぶことができ、言葉を使って人と人と繋がることの楽しさを感じた、これまでの経験があるからこその今の自分なのだと、確信していました。

大学4年生、教員になるという道も視野に、5月に教育実習に行きました。

毎日真摯に生徒たちと向き合う先生方を見て
授業実習が終わって「留学に行きたいです」と夢を語ってくれる
無邪気で素直な生徒たちに救われ
子どもたちの可能性を広げる教師という仕事の魅力や尊さを感じました。

本当に人に恵まれ、一生の宝物だと言える時間でした。
今まで生きてきた中で最も濃く、速く過ぎたと感じた15日間でした。

しかし
大人でもない、子どもでもない立場に立ちながら
こんな自分が教えていていいのだろうかと感じることも多く

外国語を学ぶとできるようになることを幅広く伝えたい
もっと社会でいろんな経験をした上で教育に還元したい
そんな気持ちが強くなり、一度教育から離れることにしました。

すると、目の前のことも、先のことも、全て、見えなくなりました。
自分でも信じられないくらい、家に籠ることが増え、動けなくなりました。

私は、何がしたいんだろう。

教育実習が終わってから数週間、浦島太郎状態。
自分がいなかった間にいろんなことが進んでいる。

私も動かなきゃ、と
夏季採用、通年採用をしている企業をひたすら探して面接を受けたものの

このままでは自分の納得のいく進路を見つけられない
もっと時間をかけて過去、今、未来を考えて、自分と向き合うべきだと

休学を考えるようになりました。

教育実習に行って、改めて
どんなこともやってみないとわからないと考えさせられました。
思えば、5年前、チリで学んでいた時も、この考え方で乗り越えていた。

正直、教鞭を取ることに真剣に向き合うための覚悟が
今の自分には足りないのだと思います。

今、やりたいことは、漠然としているけれど
狭い視野をもっともっと広げたい

家族をはじめ、大学生活の多くの時間を一緒に過ごした友人や先生は
「自分の好きなこと、やりたいことをやればいい」
否定せずに受け入れてくれて、本当に人に恵まれたと感じます。


自分を殺さない自分探しをしたい。
どんな時も、自分らしさを大切に生きたい。


1年後には進んでよかったと思える道に進んで、笑っていられますように




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