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優秀な人に良くある失敗

落語にはまっていた時期があり、今でもポッドキャストで「渋谷らくご」という番組を聞いている。最近は特に柳家緑太という噺家が面白く、お話を聞けるのが楽しみである。今年こそ実際にユーロライブに行ってみたい。

2019年12月最後の配信も緑太さんでして、大変笑わせてもらった。リンクを下に張ったが、シブラクの音声は1か月程度しか残されないらしく、ご興味のある方はお早めに。(以下少しネタバレもあるので、ご注意ください。)

今回のお話の中で、緑太さんはとある落語イベントに出演することになった。イベントの主催者は若者に落語の魅力を伝えたいとのことで、観客層は10~20代の若者を想定していた。

それで緑太さんは若者を前提に、落語にラップを織り交ぜるというかなりぶっ飛んだネタを考えた。しかし、実際に会場に来てみると、当日集まった観客は30~40代でかつ皆さん真面目そう。どう見てもラップは受けそうにない感じだった。

イベントの結果はどうだったかはお話の中では触れられていないが、緑太さんのことだからきっと大うけだったと信じている。テレビで放送する予定もあるようなので、機会があれば見てみたいとも思う。

さて、前置きが長くなったが、このお話を聞きながら、私が思い出したのが以下の言葉である。

優秀な人に良くある失敗の一つは、他人も自分と同じくらい優秀だと思うことである。

この場合、主催者は10~20代の観客を集めたいという願望があったので、緑太さんは実際の観客もそうなるだろうと想定して、かなり偏ったネタを仕込んだ。しかし、主催者は思うように若者を集客することができず、結果、緑太さんが窮地に追い込まれた。

かく言う私も相手のいうことを鵜呑みにして、失敗した経験は多々あり、新年改め物事を進めるうえで、前提条件を丁寧に確認していきたいと思う次第である。


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