マガジンのカバー画像

漫画の感想

20
運営しているクリエイター

#衿沢世衣子

衿沢世衣子 光の箱1巻(漫画感想)_闇の中に存在するコンビニが生死を分ける境目

「光の箱」は2020年7月発行の衿沢世衣子のコミック。光の箱、すなわち夜のコンビニで繰り広げられる不思議なコメディが6話収録されている。衿沢世衣子の漫画は何冊か読んでいるけど、その中でもこの作品はけっこう好きかも。 以下、ネタバレを含む感想などを。 生死の間をさまよう人の訪れる不思議なコンビニ このコンビニ、まず店長と新人バイトのタヒニが人間ではない。人間のアルバイトのコクラは、それらを「魔の人々」と呼んでいるが詳細な説明は一切無い。 訪れる客はというと、人ではない常連(

うちのクラスの女子がヤバい(漫画感想)_特殊能力を持つ女子の集まる、心温まる不思議なコメディ

衿沢 世衣子による学園コメディ漫画で第1巻の初版は2016年。以下はネタバレも含む感想。 女子がどのようにヤバいのか 1年1組に集められた女子生徒には、思春期限定で発揮出来る特殊能力を持っている。 その力は、正式名称を「思春期性女子突発型多様可塑的無用念力」略して無用力とネーミングされているだけあって「混乱するとモスキート音を出す」「イライラすると指がイカの足になる」など、どう役立つのか不明で無害なものばかり。作品中にきちんとした説明は無いが、それぞれの女子生徒のパーソナリ