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禅僧のつぶやき

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備忘録
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2023年11月の記事一覧

悟に迷う。
迷を悟る。

どちらも迷悟あるのは同じ。

慕古は古を慕(した)う。慕うはならうを意味する。
稽古は古を稽(かんが)える。同じことだ。

伝統的保守的になる事でもない。練習や訓練とも違う。
俺が古を知っているわけでもない。体得するわけでもない。

古を慕うこころがあれば、古の方から現に教えてくれる。

金は天下の回り物

私はこの言葉が好きではない。
「金は天下を回るものだからケチケチするなよ!」と浪費を煽るように使われたからだ。

でも自分がこの記事を書いて思った。
https://note.com/chisho_jinen/n/n3130946a167a

これも金は天下の周り物と言える。

「言葉は使いよう」である。

目標を立てるとはっきりする。
自分の見るべき方向が分かりやすい。

しかし目的以外のものが見えなくなる。
視野が狭くなる。

視野を広げると目的以外のものが見えてくる。
自分の見える景色が広くなる。

しかし焦点がぼやけて分かりにくい。
目標を無くすとぼんやりする。

基本は物事の中心である。どこへ行ってもその中心とつながっている。

たとえどこに行こうとも、行う事には基本がある。

世の中にはたくさんの答えがある。
その中から自分に最善の答えを得ようと手を伸ばし、選択する。

でもそれが最善の答えだなんて、どうして分かるのだろうか?
自分に問うことを抜きにして。

答えだけ選ぼうとするから迷ってしまう。
自分の問いから見つめていけば、自ずと答えは見えてくる。

地球、或いは生命が生まれた確率だったか。 「25mプールにバラバラの時計を入れ水流で勝手に完成する確率と同じ」と聞いたことがある。まさに奇跡だ。 一方で「今この宇宙に地球・生命がある確率は100%」である。当然だ。 人は目の前の出来事を当然と呼び、そうでないものを奇跡と呼ぶ。

常識は時代や場所によって変わるけど、当たり前のことはいつの時代でも当たり前。2500年前と現代でも当たり前がある。

仏の語源は「目覚めた人」という意味らしい。

人は目が覚める時、どうなってる? 
目が開いている。
目を開いたらどうなる? 
見える。
何が見える?
目の前の事実が、現実が、自分が、周りが、色々と見えるのだ。

I see!

I know...なんて口にするもんじゃないな。

覚えておきたいと思い備忘録を書く私。

しかし知識を留めると、先入観を生む。先入観を捨てるコツは、当たり前のことに疑問をもつ事だ。当たり前だと思っている知識を一度忘れてしまえばいい。忘れることは悪いことではないのだ。

そう。備忘録を書いた私はもうここにはいない。

世の中は形で溢れている。物も情報も答えも何もかも、たくさんの形が用意されている。しかし、本当に大事な事は形にはない。大事をそのまんま丸ごと、形にすることはできないからだ。
でも大事を伝えたいから、私達は表現し、形にしようとするのだ。矛盾するが、そんな形から私は大事を教えてもらう。

大事なことは、点と点で考えずに、線や面で見るように心がけなさい。立体に見るよう心がけなさい。隙間なく見るよう心がけなさい。

隙間なく見るにはどうしたらいいのさ?

あれ? 私達はすでに、隙間ない世界を生きているじゃないか。
https://zenessay.kosonji.com/buddhist-talk-17