食と、生きること

024 食と、生きること

「食べることと出すこと(頭木弘樹著)」より、部分引用。 霜月二十三日

―p. 44-46 胃は食べ物を欲しがった。何かを飲み込みたいという欲求があった。(喉)何か噛みたかった。何か味がして欲しいのだ。(舌)

 私は、この言葉に何度も頷く。ストレスを受けると常にこの感覚が私を襲う。飽食の時代、食べ物はある。自分でもコントロールし得ない欲求により、食べてしまうのだ。何かを飲み込みたい感覚。何かを噛みたい。だから硬いものが好きだ。胃も食べ物を欲する。理性で、自分をコントロールできなくなってしまうのだ。この解決方法を模索し続けている。

―p. 90 うまく生きられない人間は、うまく食べることもできないのではないだろうか。そして、うまく食べられない人間は、うまく生きることもできないのではないだろうか。

 そもそも生き物は、食べること即ち生きることである。だけども、なぜかうまく食べられず、うまく生きられない。仕事より勉強よりまずは生きる基盤である、食と睡眠と運動のある一日を丁寧に送らねばならない。

―p. 303 自分の人生を自分でコントロールできるということが、老人たちの精神状態を向上させ、それが健康状態にも反映したのだろう(中略)「コントロール感と人生の充実感」には強い相関関係があるのだそうだ。

Covid-19に感染して 霜月二十七日

 喉が痛くてものを通したくなかった。刺激物はしみるので嫌だった。腸も元気ではなく、ものを受け付ける感じがしなかった。しかし、舌は刺激物が欲しいし、胃もものを食べたがる。自分の中で消化器系がいろいろと主張した。

「土を喰らう十二ヵ月」 師走七日

 やっと見に行けた。この半年親しみ続けた白馬村の山をスクリーンで眺めた。
 こんなに、丁寧にご飯をつくって暮らせたら素敵だと思う。まず畑から食材をとってきて洗い、調理して、よそって、食べる。心に余裕がないとできないことである気がする。

 狩猟体験をし、おさかなさんを焼き、牧場で搾乳をして、飲食店でバイトをし、食に触れることが多かった、今日この頃。陸上部での体づくりの面から食べ物を意識するようになったが、結局はバランスよく摂取することが大事だ。生きている限り、食は続く。素敵な食生活はいかにして作り上げられるのだろうか。

12/12, 2022 月曜日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?