見出し画像

ロックノベル「もうひとりのミック物語」テーブルマナー

「ハロー」

「ハロー、ローズ姐さん、オーキッドです。」ミックの教育は、はかどってますか?」

「あら、オーキッド!
それがあの人難しいのよ!これから会えるかしら?」

「何処でですか?」

「私がご馳走様するから、リッツでお茶でもどう?」

「いいですね!」

「じゃ、3時にね。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「オーキッド、こっち、こっちよ!」

「ローズさん、素敵なマキシドレスですね。」

「ありがとう〜ケンジントンマーケットの
ビバで買ったのよ。奮発しちゃったわ。」

「ビバね、いいお店ですよね!私には
まだ手が届かないけど。」

「オーキッドは自分のデザインの服で頑張って
欲しいわ!」

「ありがとうローズさん、頑張ります。
ところでミックの話って?」

「あの人、確かに困ったさんね。
この前ミック ジャガーの新しい
ガールフレンド ニカラグアのお嬢さんに
誘われて、カールトンホテルでお食事
したのよ。そしたらミック君トイレに立った
まま帰って来なくてね、どうしたのかしら?
と思ってたらそのまま消えちゃったの。
ディナー食べずに。」

「あら、彼何が気に入らないかったんでしょ?」

「ほんと中学生見たいよね。あの人運転も
出来ないし、私の車で来てたからタクシーで
ホテルから帰ってしまったてたのよ。」

「?」

「何でもテーブルマナーがよく分からなくて
どれが自分のナイフとフォークとか
どれが自分のグラスとパンか分かんなくて
ふくれて帰っちゃたのよ。恥ずかしかったん
でしょうね。ちょっと可哀想な事しちゃったけど
自分の右にあるのが自分のグラス🥂左のお皿が
自分のパン位🥐知ってるかと思って、気に
してなかった私が悪いわね。」

「やっぱり、以前一緒にスキーに行った事があって、彼初めてで勝手が良く分からなくて
スキ〜そのまま置いて部屋に
帰ってしまった事がありましたよ。」

(大笑い)

「やっぱり🎸ギター以外何も知らない
人なのね!大丈夫かしら、来年ストーンズは
バンド全員でニースに引っ越するのに!」

「え!何でですか?」

「税金対策よ。」

「それでローズさんは?」

「その事なんだけどね。オーキッドに
報告があるよ。実はミック君の赤ちゃん
私授かったの!」

「ローズさん、ミックの教育ほんと早いですよね。」

「アクシデントよ。ちょっと彼も
驚いてたけど、フランス🇫🇷に一緒に
来て欲しいって言われて、オーキッドに
ちゃんと話しておこうと思ってね。」

「びっくりしたけど、おめでとうございます。」

「うちの両親がでも大反対だから
駆け落ち同然よ。この前ミックと
実家に行ったら剣もほろろで
父から門前払いよ。」

「そうでしたか、ミックは17歳で
プロのギターリストになったから
高校もろくに行ってないですからね。」

「私もセントポール ドロップアウトだから
同じなのにね!」

「ローズさん、セントポールですか❗️
お嬢さん学校ですね。通りで、ご両親が反対する
訳です。ミックのお家はお父さんも、
機械工だし、ブルーカラーですからね。」

「仕事に貴賎ないのにね、父は国防省勤めの
堅物だから、ミュージシャンなんて
絶対許せないの。ミックのご両親は気さくな
方達で、早く結婚すればって言ってくれてるのにね。」

「ローズさんとミックが上手く行くように
私、セントポール寺院に行って祈って
ますから、安心してニースで赤ちゃん
育ててくださいね。」

「ありがとう、オーキッド!
そうミックにも伝えておくわね。」

「年上のローズさんに甘えてばかりの
ミックだから、海外に行って少しは
しっかりするでしょうか?」

「そうなる事を祈る🙏のみだけど
相棒のキースがヘベレケ状態だから
悪い影響受けないといいけどね。」

「そうですね、キース気が良さそうな人だけど
警察にも👮目をつけられてますから。」

「そうなのよね。あの黒い歯どうにか😅
して欲しいわ!治せばいいのにね、
稼いでるんだから!ミックのお給料も
上げて欲しいは!子どもも産まれる事だし。」

「ミック ジャガー次第でしょうね!
ローズさん、そこら辺の交渉も
忙しくなりますね。付き人じゃ無くてもう
マネージャーですね。」

(大笑い😆)

1970年
ミック テイラー21歳
ローズ ミラー 23歳

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?