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Rock Novel「シンデレラ物語」ジュテーム 1986


「君?誰?」

「あなたのシンデレラよ!覚えてないの?
昨晩? ガラスの靴失くしたシンデレラ!」

「?」

「じゃーね バーイ!」

「朝飯でもルームサービス頼もうか?」

「いいえ、結構 そのモジャモジャ 頭
スプレーかけて奥さんとこ帰る前に直した
方がいいわよ!」

「モジャモジャにしたのもしかして君?」

「サヨナラ👋 」

「僕全く覚えてないんだよね、昨日は
どのくらい飲んだのか?コーヒー☕︎位 
付き合ってよ。」

「それって、普通女のセリフでしょ?」

「1986年に女も男もないよ。
それに僕まだ結婚してないし!」

「フィアンセが居るって昨日
言ってたじゃない?こう言う時は
ギター🎸でも弾き始めて女を部屋から
追い出すものでしょ、ロックスターさん!」

「気が変わるかも? 兎に角、正確には
まだ僕はまだ独身だからね。」

「じゃーね、私の本名思い出したら
朝食🥞付き合ってあげてもいいわよ。」

「頭が痛い😖〜 」

「泣き言、言ってもしーらない!」

「クククー?フランス🇫🇷語の名前だ!」

「そこまで当たってる!」

「クから始まる? クゥー ジュテームちゃん?」

「その意味分かってるの?」

「昨日 君そう僕に言ってたような?」

「それはピロー トークって言うものよ。」

「I love you! だ!」

「当たり🎯!で私の名前は?」

「クララ?」

「違います!」

「ウララ?」

「違います!」

「ローラ?」

「違います。正解から随分遠のいてるわよ!」

「フランス語🇫🇷ハイスクールで取っておけば
よかったよ。」

「それは残念だったわね。おあいにく様」

「意地が悪いね!」

「もう時間が!空港行きのバスが来ちゃう。」

「次のバスにしたら?」

「飛行機に乗り遅れるわ!」

「何処に行くんだい?」

「パリよ!私 エールフランス🇫🇷の
キャビンアテンダントって言わなかった?」

「覚えて無いなぁ〜リムジンで行けば?僕が出すから。」

「じゃ、コーヒー☕︎だけよ。」

「クロワッサン🥐と!」

「メルシー、ショコラのクロワッサンね!」

「じゃ、君客室係に電話して至急持って
来て貰って〜僕はプレーンのクロワッサンと
カフェオレ頼むよ。」

「随分可愛いもの飲むじゃない?」

「ああ、ブラックコーヒーが苦手なんだよ。」

「あんな どす黒い ヘヴィなギターの音出す
あなたが カフェオレ?」

「カフェラテでもいいけど!
お砂糖たっぷりね。
キャビンアテンダントさん!ヨロシク」

「もー!まだ出勤前なんですけど。」

「言って無かったけ? 僕らシンデレラも
これからヨーロッパ公演でパリ行くんだよ。
ボンジョビと一緒だからビジネスクラス
なんだよ。」

「あら、私そのビジネスクラス担当よ。
じゃ ジョン ボンジョビも?」

「僕の隣の席だよ!」

「それを早く言ってよ!」

「じゃ、どのみち君の名前は後で
分かるね! 可愛い制服の名札でさ!」

「そうね、バレちゃうわね。じゃ、ジョン
紹介してね!」

「え!シンデレラのファンじゃないの?」

「いいえ、ボンジョビのファンよ、
たまたまあなた達が前座だったから
見ただけ!」

「なーんだ!ショック😨」

「でも思った以上にあなた上出来だったわよ。」

「昨晩の演奏のこと?」

「うーん🧐ステージもあっちも👉」

「ほんと?」

「ええ!」

「Really?」

「ジョンに負けないようにね!歌もあっちも!」

「僕身体がもつかな?」

「何そんなに大きな図体して言ってるのよ!」

「Size does not matter! ってね!」

(大笑い)

The End

1986年
トム キーファー25歳
(シンデレラ ボーカル、ギター)

クロイ アルディー28歳
(フライト アテンダント)

1986年Queen

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