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Rock Novel「シンデレラ物語」Hot and Bothered

「ジョン君、彼女とは上手くいってんの
最近? 雑誌で二人の写真見たけどさぁ。」

「うーん、どうかな?」

「どうかなって自分の事でしょう?」

「よくわかんねえよなぁ、ハタチの女優の
気持ちなんて。いつも上の空だし、女友達と
朝からソーシャル コールでペチャクチャ
やってるよ。」

「落ち着きないんだね。」

「可愛いんだ😍けどね!
Hot and Bothered!ってとこかなぁ。うちの他のメンバーにもちょっかい出したりね。」

「うーん、いくらアテンションがあっても
足りない位、寂しい子なんだね。
子役からやってる子って、結構傷ついてる
んじゃ。大人にちょっかい出されてさ。」

「ハリウッドって怖いとこさ。トムは
来ない方がいいよ。レコード売れてもさ
フィラデルフィアで
Emilyちゃんと静かに暮らすのがいいよ。」

「うん、Emilyちゃんは僕の良き理解者で
仕事も、グラフィックデザイナーとして
頑張ってるんだ。シンデレラのロゴも作って
くれたんだ〜。だから、あんまりツアーについて
来れないのが寂しい😞」

「そ! ご馳走さま。」

「あ、ごめん、自慢するつもりは無かったんだけどねぇ。」

「しっかり、自慢してますよ。」

(大笑い)

「でもさ、女優さんとそんな浮き名を流すのは〜
宣伝になっていいぞ〜ってうちのマネージャーの
Larryは言ってるんだよ。僕は興味無いけど。」

「トムにはそう言うの似合わないもんな。
無理に宣伝しなくていいんじゃない?
お互いタブロイドに載るのは、
いい宣伝だけどさ、傷つく人もいるからね。」

「ジョン君の噂話し聞いて、ファン以外に
傷つく人って?」

「お前、いい勘してるよなぁ。
ニュージャージーに残して来た
高校生の時に付き合ってた子がいるんだ。」

「お前とEmilyちゃん見てると、彼女を
思い出すんだよね!」

「じゃ、その子に早く連絡したら、手遅れになる前にさ。」

「うん。だなぁ〜。」

「今、したら? 僕電話してあげようか?」

「ダメ!お前のファンになったら困る。」

「え!?」

「トムの声ってさぁ。」

「何?」

「何でもねえよ〜。」

「教えて〜何?」

「声がね、耳の奥に低く響く👂男の色気が半端ないってことよ。顔は女みてえなクセしてさ!」

「まぁ、それはよく言われるけどね。声が
フェロモンって!女性って声フェチらしいよね。」

「良く分かってらっしゃいますね。」

「ゴメン、ゴメン、また自慢になちゃった。」

「今日はお前に負けだね。このジョン
ボンジョビ様も!」

「たまには負けてくれるんだね!」

「今日だけだぞー♪」

「Hot and Bothered これ、曲のタイトルに
貰っていいかな? ジョン君の負けついでに!」

「どうぞ差し上げてますよ。売れたら
印税くれ!」

(大笑い)

1985年
ジョン ボンジョビ 23歳
トム キーファー      24歳

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