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Rock Novel「シンデレラ物語」手を取り合って!

「なんでまた、『シンデレラ』なんて
バンド名にしたの?」

「クイーンとかKISSっとか
シンプルな名前にしたくてさ、エリックと
考えたんだよ。」

「じゃ、ピーターパンとかピノキオ🤥でも
よかったね。可愛いいとこじゃ
ティーンカーベルとかさ!」

「ま、アダルトな映画でCinderellaって
言うのがたまたま目についてさ、
それもいいかも!ってね、80年代初頭の
事だからさ。」

「なるほどね!😉」

「トムは、それで今でも後悔してないの?」

「なんの事?」

「その、名前とか、メイクした長い髪とか
衣装とかさ、80年代の全てって事だけど。」

「アクセルもコーンローの髪型
後悔してない?って聞かれてたね。」

「いいや!って答えてたね。」

「アクセルもそう言うしかないもんなぁ。
(苦笑)」

「まぁ、俺も後悔してないよ。ほんと!
だって、グラムとメタルの時代だったんだから、
仕方ないさ。もっと音楽を評価してくれって
さんざん言ったさ、でもロック雑誌と
MTVのメデイアが席巻してた時だもの。
そのお陰でシンデレラも売れた訳だしね。」

「もし時間を戻せるなら、
シンデレラのアルバムジャケットの写真を
差し替えたいって、マネジャーの
ラリーが言ってたけど?
どう思う?トムは?」

「そうね〜 シンデレラの12時の鐘🔔が
もう鳴っちゃったんだね。1991年ににさ!
その時俺の声も出なくなってしまって、
全て失って、どん底だった。もうダメかな
って思ったよ。」

「Somebody  Save Me!だ!」

「全くその通り。」

「Don’t know what you got till it’s gone
だ!」

「ほんと、ほんと!」

「フレディもさ、日本語で歌ってる
『手を取り合って🫴』って曲でさ、
『僕が行ってしまっても、悲しまないで
何時も月は輝き、風はそよいでいるから』って
自分が逝った後ファンを慰めてるみたいな
歌詞だよね。」

「ああ、分かるよ。詩を書くって
普遍的な作業だもの。自分の将来を予言して
書いてる訳じゃなくても、誰もが死と生が
がテーマだもんね。」

「僕が消えても悲しまないでか。
シンデレラが消えてしまっても
誰も気づかなかっただろうなぁ〜皆んな
あの時はグランジに行ってしまったし。」

「よく、持ち堪えたよなー。
トム キーファー とシンデレラ!」

「うん、奇蹟だなぁって思うよ。
だから、後悔してないよ。全て
80年代の事は!」

「トムがフレディやカートの分まで
長生きして歌わないとね!」

「俺はそんな天才肌じゃないから
ぼちぼち、ロックンロールしてるだけさ。
彼らの足元にも及ばないけど、同じ釜の
飯を食ったロックのブラザーってことかな?」

「いいね👍ロックのブラザー!」

「トム、僕も仲間に入れてください。」

「ああいいよ!じゃ、髪を伸ばして
メイク💄して、フレディみたいに
女性用のブラウス着て!それからだね。」

「えー!トム、今2022年!なんですけど!」

(大笑い)


The End 

1986年デビュー当時
トム キーファー  シンデレラボーカル

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