Rock Novel シンデレラ物語「天使の👼右翼」
「僕はどうしたらイイんですか?
このまま音楽の道へ行くか
親の言うように大学へ行くか?」
「お前の両親の様に教師の
道に行けば穏やかな日々が待ってる。
音楽の道には私のこの右の翼が必要に
なる。」
「あなたのお名前は、」
「『Right Wing』お前の守護を
神から任されている者」
「天使なんですね? 教えて下さい
僕の道を?」
「お前にこの私の右の羽を一つあげよう、
声が変わる、でも永遠ではないんだ。
ある日運命の人に出会ってしまったら
その時また元の声に。あとの人生はお前
次第だ。」
「そうですか、じゃ僕の道は?」
「これを見てご覧、これがお前の
未来の姿だ。獅子の様な立髪で
声を震わせて歌う事が出来るんだ。
でも、言っておくが永遠ではないんだよ。」
「僕の気持ちは、、、」
「17歳の誕生日までに決めなさい。その時
誓った事の方になる。」
「はい。分かりました。Right Wing!」
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「あ、何かハッキリとした夢を
見ていた、本当に僕の守護天使だったのかな?」
「トミー、朝ごはん🥣よ!」
「あ、母さん!おはよう!」
「あら、どうしたの?
泣いた様な目してるわね、今朝」
「ううん、何でもないよー。
昨日はバンドのリハーサルで遅かったから
ちょっとね。」
「学校の勉強はどうなの?」
「大丈夫だよ、ちゃんと卒業するつもり
だから。」
「高校卒業したら、約束通り ギブソンの
レスポール本物買ってあげるから
頑張りなさいよ。音楽の道行くにしたって
高校の免状邪魔じゃないわよ。」
「うん。ありがとう。父さんにも
ハッキリ大学には進学しない事
言わないとね。そろそろ。お母さん、僕の
17歳の誕生日の日🎂まで父さんには
何も言わなでおいてくれる、
それまでに決めるから。」
「いいわよ、高校さえ出てくれたら
ママは何も文句ないからね。」
「ありがとう😭」
「あら、やっぱり泣いちゃってるの」
「うん、どうしたんだろう、
目から汗かな💦」
「それって涙だと思うけど(笑)
あら、トムちゃん、あなたの
もじゃもじゃ頭の中に白い羽が🪶
どこでくっつけてきたの?」
「あ、昨日バンドの衣装合わせしてたから
かな? 帽子の羽かな?(やっぱり天使の👼?)」
「じゃ、この羽🪶衣装に着けておかないと!」
「うん、そうだね。大切にするよ。
Right って母さん、『右』って言う意味と
『正しい』って言う意味があるじゃない?
不思議だね?」
「殆どの人が右利きだから、
右は『保守』とか『正しい』とか言う意味に
なったのかしらね?」
「そっか、じゃやっぱりコレが『正しい道』
Right Wing Right Way なんだ!」
「何のこと?」
「17歳の誕生日まで待っててね、母さん!」
1977年
Tom Keifer 16歳
シンデレラでデビューする丁度10年前
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